連日のメダルラッシュで、7月29日朝現在、金メダル獲得数が13個と中国を上回り1位となっている日本。その勢いを受け東京五輪の公式グッズを販売する「東京2020オフィシャルショップ」には客が殺到してグッズが爆売れてしているという。
「新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言下での開催、しかも開会式に参加予定だった小山田圭吾や小林賢太郎らが過去の不適切発言などが原因で相次いで辞任・解任されるなどトラブルが相次いだことで、しらけムードが漂っていた東京五輪。そんななか、各オフィシャルショップも来客が少なかったようですが、24日に柔道の高藤直寿選手が第1号となる金メダルを獲得すると急速に客足は増え始め、千代田区の丸の内店では1日に1000人以上が来店、レジ待ちの列は途絶えることなく、在庫切れしてしまった商品も少なくないといいます」(社会部記者)
爆売れしているのは五輪公式グッズだけではない。スケートボード男子ストリートで金メダルを獲得した堀米雄斗選手が競技中に着用していたナイキのユニフォームは注文が殺到。一部サイズが完売状態となっており、卓球混合ダブルスでこちらも金メダルを獲得した水谷隼選手をパッケージに起用したレトルトカレー「水谷隼カレー」も通販サイトで品切れ状態になるなど、関連商品も絶好調なのだ。
これにネット上では《開会式前までは大会に批判的な意見ばっかりだったのに、日本選手が活躍した途端グッズ買いにいくとか手のひら返しがスゴすぎる》《いくら批判しても買いに行くのが日本人。オリンピック始まる前は誰も見向きもしなかったのにほんと不思議》など、戸惑う指摘も少なくない。
「フランスのマーケティングリサーチ会社であるイプソスが7月13日に発表した世論調査によれば、東京五輪の開催を反対する日本人は78%にのぼっていたそうなので、今の熱狂ぶりに疑問を感じる人が多いのも当然だと思います。ただ、もう五輪は始まってしまいましたし、せっかく自国の選手たちが大活躍しているのですから、手のひら返しだミーハーだと批判するよりも積極的に楽しんだ方がいいとは思いますけどね」(フリーライター)
しばらく東京五輪フィーバーは続きそうだ。
(小林洋三)