あとはチームの余裕の問題か…!?
日本ハムの斎藤佑樹投手が12日、千葉・鎌ケ谷スタジアムで行われたイースタン・DeNA戦に登板。昨年10月16日のイースタン・巨人戦以来269日ぶりの実戦復帰を果たした。
斎藤は昨年10月に右肘靱帯を断裂していることが発覚。春季キャンプからブルペン投球を再開し、4月上旬には打撃投手を務めるなどリハビリを続けてきたが、ようやく迎えたこの日の実戦登板では7点リードの6回から2番手でマウンドに上がり、1回を投げ、相手クリーンナップをわずか9球で3者凡退に退ける上々の内容だった。直球の最速は132キロだった。
復活のマウンドを終えた斎藤は「ほっとしています。すごく緊張したので」と、ひとまず安堵した気持ちが強いことを説明。そして、「本当に野球をやらせてもらっていることへの感謝を毎日感じていましたし、今日改めてこうやって試合に投げられたのは、もちろんチームが戦っている時期ではあるんですけど、僕自身は幸せに感じました」と、自身の現在置かれている環境がいかに恵まれているかを痛感したようだ。
今後としては一軍を目指して頑張るのみとあって、「次からは早く一軍に上がれるように、バッターを抑えていくことしかないと思う。どんな形でも貪欲にバッターを抑えていきたいと思います」と、意気込みを語り、やる気満々の斎藤だが、この復活登板のニュースを見た野球ファンからは「最速132キロって、甲子園常連の強豪校ならベンチにも入れんだろ」「もう投げ方が晩年の松坂大輔と一緒。コントロールもそこまでいいわけじゃないし…」「普通の選手ならとっくに自由契約になってるだろうね」「二軍戦のこの結果で記事になるのは斎藤ぐらいだろ」「頑張って欲しいけど、今年は覚悟しといた方がいいんじゃないかな」「年末の戦力外通告番組への出演が現実味を帯びた」などといった声が上がり、そろそろ現役に幕を下ろす時期が近いと予想する人が多いようだ。
「ドラフト1位で日ハムに入団するも、プロ10年間での通算勝利数は15勝。ここ最近は3年連続未勝利、昨シーズンはプロ入り後初の一軍登板なしに終わっており、今シーズンも1軍マウンドに上がれるかは正直微妙なところ。
成績から考えれば、球団側は集客を考えて残しているという見方が強いです。ただ、48歳で臨んだ昨年のトライアウトでタイムリーを放つなど、入団すれば、斎藤よりも集客力があるであろう新庄剛志氏を獲得していないわけですし、斎藤の優遇もいつ終わっても不思議ではありません。今シーズンも現状はリーグ最下位と苦戦を強いられている日ハムですから、斎藤を残しておくよりは少しでも戦力になりそうな選手のために枠はとっておきたいはずですしね」(スポーツ紙記者)
19年には学生時代からの知り合いである一般女性と結婚していることもあり、斎藤もなんとか家庭を守るために死に物狂いで頑張ることだろうが、果たして下馬評を覆すことができるのか注目したいところだ。
(本多ヒロシ)