「怒りきられへん」小籔千豊がYouTuberの自粛破りパーティーを叩けない理由

 お笑いタレントの小籔千豊(47)が7月17日放送の「今田耕司のネタバレMTG」(読売テレビ)に出演し、「コロナ禍でありながら…」と世間から大批判を食らったYouTuberの自粛破りパーティー報道に対する持論を語った。

 番組では芸能界や政界で相次ぐ“自粛破りパーティー”について議論に。6月24日、週刊文春オンラインが報道し明らかとなった、人気YouTuber32名による大パーティーの是非がスタジオのゲストに問われた。

 この報道に対し小籔は、大人数でお酒を飲むパーティーは「やったらあかんこと」とした上で、報道後の炎上に対しては冷静な分析をしているようだ。

 営業自粛要請の範囲を超えて酒類提供が行われている飲食店で会食を楽しんでいる人を街で見かけることがあるという小籔は「東京でも大阪でも、パーって歩いてたら、『あれ、店開いてるな。酒飲んでる、え?』みたいな。で(要請に従わない会食を見かけたとき)僕何も怒ってないんですよ。目の前におる若者に『やめや』って言えへんのに、この人らに『こいつっ!』って言うのもなんかキモいなって。どっからやねんてなってくるんですよ」「だから僕は、これ、あかんし、OKとは言わへんけど、あんま怒りきられへん」と持論を展開。要請に従わず飲み会を楽しむ若者たちを発見しても注意したことがないという小籔は、知名度があるゆえに炎上したYouTuberたちを叩くことができないと語った。

 さらに、芸能界では先輩やマネージャー、番組制作に携わる会社など、自身の行動一つで迷惑をかけてしまう対象が多いため、反社会的な行動を謹んでいると明かしたうえで、「この人らは少しルールの緩いところに生息されてる方だから…」とYouTuberとは同じものさしでは測れないとも。
 
 この冷静な見解に、リモートで出演していた杉村太蔵(41)は「僕は烈火のごとく叱りつけてやろうと思ったんですけどね、小籔さんの話聞いたらそういう気なくなりました」とトーンダウンしつつも、YouTuberの影響力の高さを鑑みて、ある程度の規制が必要だと語った。

 世間の自粛の緩まり方と、著名なYouTuberの大炎上ぶりにギャップを感じている視聴者からは《小籔さんの言う通り、ネット上でだけ自粛警察がイキっている》と同調する声も聞かれた。しかし、登録者数100万人超えのYouTuberの影響力はいまやテレビタレント同等か、それ以上であるとも言える。小籔の言う通り、“ルールの緩いところ”で活動していたとしても、視聴者に良い影響を与える存在であってほしいものだ。

(浜野ふみ)

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