「かっぱ寿司」の「はま寿司」売上データ不正取得報道に出た“痛い指摘”

 7月5日、回転寿司チェーン「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイトが、同業の「はま寿司」から不正競争防止法違反の疑いで刑事告訴され、6月28日には警視庁の家宅捜索を受けていたことが明らかとなった。

「2014年に『はま寿司』の取締役を務め現在はカッパ・クリエイトの代表取締役社長である田辺公己氏が、2020年11~12月中旬に元同僚から『はま寿司』の日次売上データなどを数回にわたって受け取っていたといいます。田辺社長は売上データを個人的に受け取っていたことを認めているといい、カッパ・クリエイトは『関係当局の捜査に全面的に協力し、その進展を踏まえた上で、対象者への処分等に関しましても厳正に対処してまいります』とコメントしています」(社会部記者)

 これにネット上では、《コロナ禍で大変な時にわざわざ同業者の足を引っ張らなくてもいいだろ…》《これはさすがにアカン。この程度の人間を社長にしたのもアカン》など多くの批判が寄せられており、中には《最近の「かっぱ寿司」は「はま寿司」に似ていると思ったら、本当に情報をカッパらってたのかよ》という指摘も見られる。

「昨年11月~12月に得た『はま寿司』のデータが現在どの程度『かっぱ寿司』に反映されたかは分かりませんが、カッパ・クリエイトの20年4月~21年3月期はコロナの影響を受け純損益が11億4900万円と4期ぶりの赤字に転落するなど非常に苦しい状況にあったので、同業他社のデータが喉から手が出るほど欲しかった面もあるのでしょう。ただ、社長は元『はま寿司』の人間だったためデータを入手しやすかったのかもしれませんが、ぶっちゃけ『はま寿司』もコロナ禍では売上を落としているので、真似するにしてもそこじゃないだろうという気がしてなりません」(経済ジャーナリスト)

 単にイメージだけを落とした騒動となりそうだ。

(小林洋三)

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