7月5日、大腸がんとの長い闘いの末、70歳でこの世を去った元プロ野球選手で監督、野球評論家の大島康徳さん。名球会にも名を連ねる名プレーヤーだった大島さんを悼む声が後を絶たない中、元巨人のエースで監督も務めた堀内恒夫氏が、自身のブログで綴った大島さんへの別れが「あまりに泣ける」と話題になっている。
「堀内さんと大島さんの年齢差は3歳。堀内さんが年上です。現役時代は片や巨人のエース、大島さんはライバル球団・中日ドラゴンズの主砲で、何度も対決した関係です。2人とも名球会入りした名選手でしたが、それぞれ現役引退後は監督も経験。同じような喜びや悩みを抱えてきた2人なんだと思います。どうやら晩年はとても仲が良かったようで、5日、大島さんの訃報をメディアより先に聞いたという堀内さんは相当ショックを受けていた。『待ってたよ、大島』という言葉で始まる文章ですが、本当はブログに書くのはもう少しあとにするつもりだったようです。でも、書かずにはいられなかったのでしょう。とてもシンプルな内容ですが、だからこそ2人がいかに親交を深めていたかが伝わってくる。2ショット写真も複数アップされていて、『気がつくと』『いつも隣同士でさ』との言葉は、プロ野球ファンの涙腺を崩壊させているようです」(スポーツライター)
堀内さんといえば、巨人の監督時代はその癖の強さからアンチも少なくなかった。だが、表舞台から退いて始めたブログは「とても温かい言葉が多く自分が誤解していたのがわかった」「今は大好きなおじさんです」「ホリさんの言葉で泣いたぁああ」など、監督時代のイメージをすっかり覆している様子。
そんな堀内さんが故・大島さんへ送った最後の言葉は「大島、ありがとう。またな」だった。現役時代を知っている野球ファンは必読だろう。
(飯野さつき)