イーロン・マスクに”疑惑の目”が集中、ビットコインでのテスラ車購入停止で

 5月12日、米電気自動車メーカー「テスラ」の最高責任者であるイーロン・マスクCEOは、自身のツイッターでテスラ車の購入でのビットコインの利用を停止すると発表。これ受けてビットコインは一時15%急落し5万ドルを割り込んでおり、《相場の不正操作ではないか》といった批判が相次いでいる。

「テスラは今年2月にビットコイン約1650億円相当を購入し、さらには同社の車を購入する際の支払い手段としてビットコインを認めると発表していました。しかし、ビットコインを生み出す『マイニング(採掘)』には大量のエネルギーが消費され環境汚染につながることから活動家などからテスラに批判が寄せられており、マスクCEOも今回のビットコイン利用停止について『暗号通貨は素晴らしいアイデアで有望な未来があると信じているが、環境を犠牲にすることは許されない』と、環境問題が理由と説明しています」(社会部記者)

 テスラが2月のビットコインに関する発表をしたことでビットコインは大幅に価格を上昇させていた。テスラは保有するビットコインを売却していないことを表明しているが、たとえばマスクCEOやテスラ幹部が個人的にビットコインを購入していたとすれば高値で売り抜けた可能性もあり、ネット上では《ビットコインが環境汚染になることをマスクが今まで知らなかったなんてあり得ないし、3カ月での方針変更の裏には何かあるのでは》《ひとりの人間の発言でここまで大きく値が動くなら不正はやり放題だな》など批判的な意見が多く寄せられていた。

「マスク氏は、自身がツイッターなどでたびたび取り上げたことで800%の超急騰を見せた暗号通貨のドージコインについて、9日に出演した米人気バラエティ番組『サタデー・ナイト・ライブ』で『詐欺』と発言し、こちらも価格を急落させています。もし、このようなことが株式市場でおこなわれていたら重大犯罪になってしまいますが、暗号通貨はまだまだ新しい資産で法整備が整っていないのです。ビットコインの価格が上昇し続けていることで、今まで投資に興味のなかった人からも注目を集めていますが、安易に手を出すのは非常に危険だということを理解しなければなりません」(経済評論家)

 いずれにせよ、マスク氏への批判はしばらく続きそうだ。

(小林洋三)

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