コロナ禍で一変!小中高生“なりたい職業”で「会社員」がトップの意味

 3月17日、第一生命は1989年のスタートから毎年恒例となっている「大人になったらなりたいもの」の調査結果を発表し、「会社員」が男子の小中高生、女子の中高生で1位に輝いていたことが明らかとなり、ネット上では驚きの声があがっている。

「同調査はこれまで幼児から小学生までを対象としてきましたが、今回は小学生~高校生3000人を対象に調査が行われました。その結果、小学生女子で4位になった以外では小中高すべての男子・女子で会社員が1位となったのです。新型コロナウイルス感染拡大の影響か、昨年の男子1位だったサッカー選手は3位に、2位だった野球選手は5位にランクダウンし、2位にYouTuber、4位にゲーム制作など会社員を含め室内で出来るデスクワーク系が増えた印象です」(社会部記者)

 過去には89年~91年でサラリーマンが9位、10位にランクインしているが、会社員・サラリーマンが登場するのはそれ以来となる31年ぶり。もちろん、会社員が1位になるのは初めてのことで、ネット上では《揃いも揃って将来の夢が会社員ってあまりに夢がなさすぎじゃないか?》《サッカーや野球はコロナの影響で試合できない時があったし、子どもたちも現実を見るようになったのかも》などの意見が寄せられていた。

「第一生命経済研究所の研究員も、『コロナ禍で在宅勤務が広がり、親の働く姿を身近にみるようになったこともある』と分析しています。今まで会社に出勤していて働く姿の見えなかった親がリモートワークで家で作業をするようになり、その姿を見た子どもたちが親の仕事に憧れを持つようになったと考えれば、素敵に感じられますよね。ただ、それだけ親の背中を見せる時間が増えたぶん、影響と責任も大きくなったと言えるでしょう」(就職情報誌ライター)

 しばらくは「会社員」が上位を占めることになるのか。

(小林洋三)

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