ゲームソフトは日進月歩。今やスマホでゲームをする時代、家に1本ぐらいは昔のゲームソフトが転がっているのでは‥‥。それが意外にも、高額で売れるのだ。
例えば、ファミコンの「アイアムアティーチャー 手あみのきそ」というソフトは中古市場において、なんと20万円前後で取り引きされている。ブログ「ファミコンのネタ!!」の管理人であるオロチ氏によれば、
「『アイアム――』はゲームではなく、手芸店で売られた手編みのシミュレーターなんです。当時、ファミコンに夢中だった子供もなかなか買うソフトじゃない。そのため希少性が高く、高値で取り引きされています」
希少性という面では、スーパーファミコンが発売された90年以降のファミコンソフト全般が、生産数が少なく高値がつきやすいという。それと、もう一つ“特殊な形状”という点もポイント。
「ファミコン末期にデータックという周辺機器が出たのですが、この専用ソフトも普通のカセットと形が違っていて、『バトルラッシュ』というソフトはオークションで30万円の値がつきました」(同)
もともと数千円だったソフトが、ここまで破格になるのはなぜなのか。
「ファミコンソフトをコンプリートしたいマニアが買っているんです。これだけ高値になるのは、海外のコレクターの存在が大きい。彼らは金に糸目をつけないですからね」(同)
日本のレトロゲームが世界を席巻しているのだ。