ペルシャ絨毯、株主優待券に儲けのヒントが!? コロナ禍の裏錬金術を先行公開

 はやりすたりは「儲け術」にも当てはまる。世の中の流れを敏感にキャッチすれば、一攫千金も夢ではない。21年に使えそうな裏錬金術を先取りでお届けしよう。

 新型コロナの影響で飛行機の減便が相次ぎ、JALとANAの株主優待券が暴落しているという。儲け術事情に詳しいライターの吉岡幸二氏は「今が最大のチャンス」と豪語し、こう説明する。

「航空会社の株主優待券は金券ショップやネットで購入することができます。コロナ前は5000円以上でしたが、感染拡大を受けて価格は右肩下がりを続け、昨年12月に1000円を割りました」

 航空株主優待券は基本的に1枚につき50%の割引が適用され、株主でなくても購入や使用が可能だ。

 GoToトラベルは交通機関利用だけでは補助の対象外だが、実家に帰省する時に飛行機を利用するなら、格安の航空株主優待券を購入すればお得と言えよう。

 最近では、暴落している状況に気づいた「転売屋」が儲けの臭いをかぎつけ、暗躍しようとしている。

「GoToトラベルが一時停止している今が底値と見て、大量に買い込む転売屋もチラホラ出てきました。航空株主優待券は有効期限こそありますが、昨年夏にもコロナの影響で延長されています。たとえ転売で売りさばけなくても、その時は自分で使えばダメージも少ない」(前出・吉岡氏)

 新型コロナの影響で旅行業界も壊滅的被害を受ける中、民泊大手のAirbnb(以下、エアビー)がオンライン体験を始めた。さっそくサイトをのぞいてみると、「茶道体験」や「一緒にパエリアを作ろう」などの募集が確認できる。

「旅行代理店のHISもオンライン体験ツアーで海外旅行を楽しめますが、エアビーの特徴は、専門知識がない一般人でもガイドで参加できるところ。仕事終わりのサラリーマンが副業で始められ、最近ひそかに人気なのは町ブラです。昨年9月に『地球の歩き方』の東京版が初めて発売され、売り上げが好調だったように、コロナ禍で遠出ができない分、日本の町に興味のある人が増加中。知り合いの中年おやじがエアビーで横浜の歓楽街を紹介しながら3軒酒飲みツアーをした時は、1人あたり4000円にもかかわらず、3名の応募がありました」(前出・吉岡氏)

 お得な情報はテレビ番組にも転がっている。昨年12月に読売テレビで放送された「特盛! よしもと 今田・八光のおしゃべりジャングル」で、今後のバイデン政権を特集。そこで出演者の辛坊治郎氏(64)が、政権交代でイランの経済制裁が解かれる可能性に触れ、

「経済制裁が解除になって、ペルシャ絨毯がアメリカに輸出が始まると、日本国内で値段が上がるかもしれない」と予想した。つまり今が買い時のラストチャンスということだ。

 一方、芸能人が大量に参戦したYouTubeでも、新たな異変が起きている。

「子供がアンパンマンのおもちゃで遊ぶ動画などを投稿しているキッズ向けチャンネル『キッズライン』が登録者数1200万人を突破し、それをマネした『おやじユーチューバー』が増えています。知名度を上げる新規参加者もいますが、ほとんどは子供のおもちゃで遊ぶおやじが主役の目も当てられない動画で、再生回数は大爆死が続出。おやじは裏方に回り、声で子供の注意を引くようなリアクションをしたほうが人気が出やすい」(前出・吉岡氏)

 自分に合った儲け術で挑戦したほうが、財布を厚くする近道のようだ。

※「週刊アサヒ芸能」1月14日号より

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