プロ野球「内部崩壊」(2)巨人・原監督は「プロ野球界の政治家」

B 現場の投手から聞くと、宮本コーチと水野コーチについて「言っていることがバラバラ」という声もあります。基本的に宮本コーチが何でもヨイショで、水野コーチは毒舌家。ある若手は「『いいよ、いいよ!』とほめられたかと思えば『何なんだよ、そのピッチングは!』とカミナリを落とされると、どっちを信用していいのかと混乱してしまいますよ」と嘆いていました。

A 原監督は相変わらず「〜的に言えば」などという〝原語〟を連発して記者たちの失笑を買うこともあるけど、わざとボケるのは計算のうちなのかもしれないな。緒方監督と違って取材にも頻繁に応じているし、メディアを敵に回さないようにきっちりと記者たちのハートをつかもうとしているわけだから。自分がやりたいように着々と足固めを図る。原監督が「プロ野球界の政治家」と呼ばれるのもよくわかるよ。

E ちなみに、チームを追われた高橋由伸前監督(44)だけど、評論家としてグラウンドまで降りてきているんだよ。通例だと、原でも退任1年目は遠慮して距離を置いていた。それだけに白い目で見る選手もいて、「いいよ、来なくて」って声が出てるな。

C DeNAはラミレス監督(44)の下に今季から新しく就いた「番長」こと三浦大輔投手コーチ(45)が、意外にも火種になりそうな気配です。言うまでもなく三浦コーチは有力な次期監督候補で、今回の入閣もその準備段階と目されていますが‥‥。開幕早々からパットン(31)の大炎上劇を連発させるなど致命的な起用ミスが目立っている。ラミレス監督もあえて「投手起用に関しては任せる」と委ねていたのですが、早くも三浦コーチの手腕に首をかしげ始めたそうです。

E しかも三浦は取材でもろくにしゃべらないから担当記者たちをもがっかりさせているらしいぞ。投手起用の面で責任を感じ、ラミレスに気を遣っているからなのか。質問されても「監督に聞いて」という決まり文句を繰り返すようになっているそうだ。完全にラミレスの手下になっちまったようで、「番長、しょぼいよ」なんて不満の声も聞こえるな。

A 阪神では矢野燿大監督(50)が頭を抱え込む日々が続いている。聞いたところ、春季キャンプでは金本チルドレンとささやかれた若手成長株たちをあらためて見て、金本知憲前監督(51)に関して「こんなにひどいのか‥‥。何をやっていたんだ」と口走ったという話もあるぐらい。矢野監督は昨季まで2軍の指揮官を務めていたから、若虎たちを多く預かっていたはずなのに、実際に1軍レベルで見直してみると、その能力の乏しさにガク然としたらしいね。

C 鳴り物入りで獲得したはずの新外国人・マルテ(27)がオープン戦で右ふくらはぎを痛めて開幕に間に合わなかった。いまだに41歳の福留孝介と37歳の糸井嘉男がクリーンアップを打たなければならず、同じく37歳の鳥谷敬まで貴重な戦力となる打線ですから、フロントに「いったい、どこに金を使っとるんや!」と不満がたまるのも当然の話です。チーム内からも金本監督の解任で無理やり、1軍指揮官へ就任させられた矢野監督に同情の声が集まっています。強硬派のOBから「アホなフロントは全員辞めろや」なんてシュプレヒコールも起きていますね。

D ところで中日では、球団演出のダサさに選手たちが怒りを通り越して、愛想をつかしていますよ(笑)。ナゴヤドーム場内の大型ビジョンでは、試合前、与田監督や大物新人のドラフト1位ルーキー・根尾昂(18)ら選手たちが登場する〝あおりV〟が流れるんですけど、それがハンパないぐらいにセンスが悪い。主力選手たちからも口々に「映像が粗いし、とてもプロが作った映像とは思えない」「あれなら、まだ地方のパチンコ屋の盛り上げ方のほうが上手ですよ」などといったブーイングが飛び出しています。

A ドアラはまだ人気があるけど、あれはあくまでも中に入っている人の動きがすごいから。他の演出方法についても、チーム内では「12球団で最低レベル」と断じられている。生え抜き監督に生まれ変わった今季でも、すでにナゴヤドームは閑古鳥が鳴いてるもんな。

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