元手タダ“家ゴミ→お宝化”計画(9)マニアに売れる古いゴム手袋

「古くなれば材質的に劣化して、使えないかもしれない。なのに、もともと数百円しかしないものが、1000円以上で出品されて、中には1万5000円で落札されていたものもあるのです」

 こう不思議がるのは、昭和レトログッズに詳しいブロガーのオロチ氏。十数年前、レトロ商品チェックのためネットオークションを巡回中に、炊事用ゴム手袋が高額で取り引きされていることに気づいたという。主婦が使う普通の日用品、しかも一昔前のゴム手袋にどんな需要があるのか。
 
「『昭和レトロな手袋』として出品されていたのはカモフラージュで、すぐには分からなかったのですが、要はいかがわしい用途で使う人が買い求めていたのです。いわゆるマニアです。それは金に糸目をつけないですよ。最近では素直に『マニア様用』として売られています」(オロチ氏)

 その「マニア様」とは、手袋愛好家のこと。中でも「炊事用」にこだわる御仁がいて、彼らがレトロなゴム手袋を好むのは光沢のため。マニア雑誌編集者いわく、

「ゴムに興奮を覚える人は、見た目のツルツルな光沢に引かれて、その道に入るパターンが多い。ラバースーツを愛好する人は必ず専用の光沢剤を塗っているほどです。ゴム手袋も昔の製品のほうが、光沢があるのです。オカモトのビルパールというゴム手袋が一番人気で、古い製品を買い集めるマニアもいます」

 買い置きしたまま使っていないゴム手袋が我が家にもあったような‥‥。

マネー