来春をもって、各テレビ局の“朝の顔”が総入れ替えとなるかもしれない。
かねてから打ち切りが伝えられていたのが、立川志らくがMCを務めるTBSの「グッとラック!」。2019年9月にスタートしたものの、視聴率が1%台という日も珍しくなく、もし終了となれば放送期間はわずか1年半。ジャニーズの国分太一がMCを務めた前番組「ビビット」の4年半よりもさらに“短命”だったことになる。
一方、1999年4月から続く朝の長寿番組「とくダネ!」(フジテレビ系)も、来年3月の番組リニューアルとともに小倉智昭がリストラされるともっぱらだ。
「小倉さんの場合は『どうーなってるの?!』を含めて27年以上、フジの朝を支えた功労者ですから、そう簡単には切れません。そこで2020年に開催予定だった東京五輪を最後の花道に勇退する方向で調整が進んでいたのですが、コロナ禍でそれもかなわずキリのいい年度末で…となったようです」(フジテレビ関係者)
朝の時間帯はテレビ朝日の「モーニングショー」の“一強”と言われるなか、長らく視聴率低迷が伝えられてきた夏目三久の「あさチャン!」はいまだ“聖域”と見られ、局としても手をつけられないでいるという。
「やはり令和最大のヒットとなった『半沢直樹』の影響が大きい。主演の堺雅人さんと夏目さんは同じ事務所で、夏目さんは銀行のイメージキャラクター役で華を添えていました。続編や映画化の話はいっさい出ていませんが、3月で夏目さんを切ったら手のひら返しもいいところ。もしも打ち切りにして結果が出なかったら、『倍返しされた』などと揶揄されかねませんからね。業界的にも冷酷非情な局というイメージがついてしまうので、しばらくは様子見といったところではないでしょうか」(芸能関係者)
また、TBS局内でも夏目の安定感を評価する声は多く、「日テレの『バンキシャ!』は夏目さんが総合司会に加わってから右肩上がり。低迷の原因が番組作りにあるのは明らか」(TBS関係者)と、擁護派が大勢を占めているという。
「夏目さんの笑顔に癒されるという中高年男性の視聴者は多い。とくにコロナ禍でリモートワークが定着した今、満員電車に揺られていた時間帯もテレビを見るシーンは増えたはず。日テレとフジは若者向けのエンタメニュースに特化して若い視聴者層を奪い合っているので、これからジワジワと数字をあげて、早い段階で“民放4位”の定位置から脱却できるのでは…」(テレビ誌ライター)
新年からの追い上げに期待したい。