「パパ活市場」にサブスクの波が到来!26歳シンママは「月3万契約」で…

 コロナ禍で首都圏のピンク産業は壊滅的とも言えるダメージを受けた。いくら徹底した感染対策を敷いているとはいえ、不特定多数の男性を相手にするピンク嬢との濃厚接触は敬遠されやすいのか、深刻な客離れに陥った。夜のタウン情報誌編集者はこう語る。

「かわって大ブームとなったのがパパ活です。専用のアプリも普及し、金額面などの条件でマッチした異性を見つけやすくなったのも追い風となりました。異性との濃厚接触という点では変わりませんが、『素人』というイメージが強いため、お互い体調管理や検温などをしっかりしていれば、コロナ感染は予防できるという考えの人は意外と多いようです」

 夜の街で仕事にあぶれたホステスやクラブ嬢も“パパ活市場”に続々参戦したこともブームに拍車をかけているようだ。パパ活歴10年という男性会社員A氏によれば「以前は1回あたりのデート代が3万円だったのが、今では1万円台にまで下がっている」とのこと。

 供給過多がさけばれる一方で、月契約でパパ活にいそしむ女性が急増しているという。いったいどういうことか。前出のA氏が言う。

「私の場合は1回デートして気に入った子には“月契約”を持ち掛けます。カラダの相性なども大事ですし、初めての人に会う時っていろいろ気を使うじゃないですか? それに『またデートしたい』と言っても、他の男に流れていったり、連絡がつかなくなる子がけっこういるんですよ。だから月々いくら…と提示することで定期的なおつきあいが続行できて、こちらとしても何かと都合がいいんですよね」

 たしかに、1回いくらと割り切った交際は、そっけない感じもするし、“売り”の女性を買っている印象が強くなってしまうかもしれない。“定額料金”で交際を続ける、いわばサブスク化の波が押し寄せているようだ。

 現在、シングルマザーとして3歳の子を育てる都内在住のBさん(26)は50代のサラリーマンと「月契約」を結んでいる。そのきっかけについて聞くと、

「コロナ禍でパートに入れる時間も減らされて『これじゃあ生活費が足りないなぁ』と思っている時に、友人にすすめられたのがパパ活アプリでした。私の目的は生活費の補填。だからどうにかして5万円は稼がなければいけなかったんです。この悩みを1人のパパに打ち明けたら、『じゃあ俺が3万円出すよ』って。月に何回デートするかは決めていなくて、会える時に会う感じですかね。あとは不定期で会うパパが5人くらいいて、1回ホテルに行けばそれぞれ1万円から2万円はもらえるので、生活していくには十分なんです」

 もともとパパ活で稼ぐ目標金額が明確であったため、“定額制”はB子さんにとって渡りに船だったようだ。前出のタウン情報誌編集者はこう分析する。

「女性にとっても、サブスク化は願ったり叶ったりではないでしょうか? やはり1回1万円とか2万円では、商売女というイメージが否めませんからね。いくら安くても『月ごとにお手当をもらっている』と思ったほうが自尊心は傷つかないはず。定額制は女性にとっても一種のステータスと言えるでしょう」

 コロナ不況のあおりを受けて、ますます盛り上がりを見せる「パパ活市場」。女性たちが安定収入を求めるサブスク化は今後ますます広まっていくかもしれない。

(平沼エコー)

※写真はイメージです

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