「たった10人?」坂上忍が自衛隊を“便利屋扱い”で炎上!翌日に謝罪も…

「えー!これしか派遣できないの」

 何気なく発した坂上忍のひと言が、ネット上をザワつかせたのは12月8日のこと。その日放送された「バイキングMORE」(フジテレビ系)ではコロナ感染者の急増でひっ迫する医療現場を特集。深刻化する看護師不足と自衛隊派遣について取り上げた。その流れで、全国にいる約1000人の医官と看護官のうち約10名を大規模クラスターが発生した北海道・旭川市に派遣するとの情報を伝えたのだが、そこで出たのが番組MCを務める坂上忍の冒頭の言葉だったという。

「たしかに旭川の危機的状況を考えて、1000人中10人と言われたら『少ない』と感じたのかもしれませんが、自衛隊の病院でもコロナ患者を受け入れており、まともに休みが取れない状況と聞きますからね。この『えー!自衛隊所属の医療専門の隊員約1000人もいるのにこれしか派遣できないのー?』というワードはTwitterで拡散され、《自衛隊の看護官は全員ヒマだとでも言いたいのか》《自衛隊も大変なのに「たった10人」って見下したコメントはどうかと思う》《自衛隊員は国防の要。その健康管理をしなきゃいけないのに派遣スタッフみたいに扱わないでほしい》《自衛隊の目的や仕事をまったく理解してない証拠》などと批判が殺到する事態となっています」(テレビウォッチャー)

 こうした批判を受けて迎えた翌10日の「バイキングMORE」。番組では自衛隊派遣をめぐり、大阪の吉村洋文府知事と「ヒゲの隊長」こと佐藤正久参議院議員の間で起きたバトルを紹介。北海道と同様、コロナ感染者が急増する大阪への派遣要請について、吉村府知事が会見で「数名程度は派遣いただけるのではないか」と述べたところ、これに佐藤議員がTwitterで「自衛隊は便利屋ではない。何人でもいいからではなく、この病院に看護師約何人とか、施設消毒等具体的なものが必要」と発信。吉村府知事はすぐさまTwitterで「便利屋と思ったことは一切ありません」と反論していた。

 そもそも自衛隊が便利屋であるかのように「これしか派遣できないのー?」と発言していたのが坂上。このVTRをバツの悪そうな顔で眺めていたのだが、次のように語って前日の“問題発言”について否を認めたのだった。

「これボク、昨日でしたかね。大阪と北海道合わせて10人の看護官の方を派遣する。まあ10人じゃ足りないわけですけれども。『えー、たった10人なんだ』って言ったんですが、これが容易なことではないと言うんだったら、ボクはもう謝るしかないんだけれど…」

 謝意を示したものの、続く言葉で「そんなことわかってたんだったら準備ってどうなってたんでしょうか? っていう疑問は湧いてくるんですよね」と、すぐさま議論のすり替えテクを見せた坂上。とはいえ、自衛隊員の人員不足は何もコロナ禍に関係なく、何年も前から言われ続けていたこと。少なくともコロナに立ち向かう自衛隊員の士気を下げるようなコメントだけは控えてほしいものだ。

(渡辺俊哉)

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