《今日も1日終わりました。まだどこかにいるんですよね》
《いつも結子さんの笑顔に癒されています。おやすみなさい》
《ラーメンを食べるたびに思い出します。また遭いたい》
今年9月27日、自ら死を選んだ女優の竹内結子さん。突然の訃報に驚きの声が広がったのは記憶に新しい。あれから約2カ月が経った今も、彼女のインスタグラムには冒頭のようなコメントが投稿され続けている。
彼女の最後の投稿は9月1日。テレビCMに出演している「サッポロ一番」のキャンペーンが始まったことを伝える投稿だ。笑顔で袋麺をアピールする写真が心にしみいる。この投稿のコメント欄を見た芸能ライターが語る。
「まるで竹内さんの追悼会のようです。ファンにしてみれば思いをぶつけられる唯一の場所なのでしょう。もちろん、今後、彼女がインスタを更新することはありませんが、このまま残してほしいという声も少なくないようです」
故人が生前にやっていたSNSをどうしたらいいのか、これは竹内さんだけの問題ではない。一般人の我々にも起こりえる案件だ。
「故人がSNSのパスワードを明かさないまま亡くなってしまうこともよくあります。遺族に見られたくない情報があれば余計に教えないものです。そのため、SNSを削除することもできないという事態が起きました。現在はSNS運営側が対応策を用意しています」(IT系ライター)
インスタグラムとフェイスブックは「追悼アカウント」という制度を導入。亡くなった人の家族や友人が死亡を証明できる書類をそろえて申請すると、そのアカウントは追悼アカウントに変更される。誰もログインできなくなり、「いいね」やコメントをはじめ変更が一切不可能になる。また検索しても表示されなくなるため、生前から知っている人に限り閲覧だけができる。
ツイッターの場合はアカウントを削除することになる。故人の家族、または遺産管理人など権限のある人が申請できるしくみ。
「一般の人であれば、亡くなったことを周知する意味でも追悼アカウントにするといいでしょう。閲覧はできるので思い出として取っておくことができます」(前出・IT系ライター)
いざ申請が必要になった時には機能が変更されている可能性もあるが、覚えておいて損はないはずだ。