青木源太アナがハセキョーの後輩に!?「フリー転身」の勝算と日テレの給与事情

 日本テレビの青木源太アナが9月いっぱいで同局を退社し、女優・長谷川京子や新垣結衣らが在籍する芸能事務所「レプロエンタテインメント」に所属してフリーアナとして活動することになった。

 青木アナといえば、18年9月まで放送された同局の情報番組「PON!」や現在放送中の「バゲット」、同局のバラエティー番組「火曜サプライズ」などにレギュラー出演するなど、同局の看板男性アナの一人として活躍。その一方で、大のジャニーズファンとして知られ、「嵐」が2020年いっぱいでの活動休止を発表した昨年の会見では感極まったのか、泣きながらメンバーたちに質問して物議を醸した。

 近年は元NHKの有働由美子アナや元フジテレビの加藤綾子アナ、元TBSの田中みな実アナなど女子アナのフリー転身が目立つ一方で、男性アナに関しては昔ほど目立った動きはない。

「キー局のテレビ局の社員、いわゆる局員は給料面でも一般企業に比べて恵まれていますし、やはりフリー転身はリスクを伴いますからね。それにかつてはアナウンサーの専売特許と言っても良かった情報番組の司会業も、今ではお笑い芸人や男性アイドルなどが進出してきて、仕事そのものが減りつつあります。まして現在は折からのコロナ禍でテレビ不況がますます深刻化しつつあり、フリーアナに支払われる番組のギャラはさらに下がることが想定されます。そうした中での青木アナのフリー転身はかなり思い切った決断だと思いますよ」(大手芸能事務所のマネジャー)

 もっとも、同局の情報番組スタッフはこう語る。

「ウチのアナウンス室は管理職以外のヒラのアナウンサー同士は仲が良い。青木アナも、水卜麻美アナや徳島えりかアナらとプライベートでバンドを組むなど仲良くやっていたようですし、退社の理由は人間関係ではなさそうです。となると、やはりお金じゃないですかね。ウチの局は10年に新賃金制度を導入したことで、それまでに比べてかなり給料がダウンし、当時の組合がストライキ騒動を起こす事態となりました。翌年にフリーに転身した羽鳥慎一アナ、西尾由佳理アナの退社もこの“新賃金制度”が原因ではないかと噂されたほどです。新賃金制度が導入されて以来、今も他のキー局と比べるとウチは給料が安いですし、テレビ不況の中、今後さらに給料が下がる可能性も否定できない。そこで情報番組のMCなどで培った知名度を活かして勝負に出たのではないでしょうか」

 青木アナのフリー転身は果たして吉と出るか、凶と出るか!?

「青木アナは元々フリー願望が強く、フリー転身はかなり以前から計画していたと思います。ウチは民放テレビ局の中でも給料が安いことで知られていますし、正直、出世争いという点では同期の桝アナの方が一歩リードしている状況ですしね。テレビ番組のギャラは相対的に下がっていますが、青木アナクラスだとそこまで大幅に下がっているというわけではなく、大物司会者と比べるとギャラの安さもあってかえって使い勝手がいいという見方もできます。最近はフリーで活躍する女子アナは多い一方で、みのもんたさんしかり、徳光和夫さんしかり、小倉智昭さんしかり、アナウンサー出身の司会者は高齢化が進んでいて、意外と若手は少ないですしね」(前出・スタッフ)

 30代半ばにして新たな挑戦に臨む青木アナ。ハセキョーという頼もしい事務所の先輩がいれば、成功は間違いない!?

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