都内の高校1年生が署名サイト「change.org」で「プラスチックの過剰包装をなくしてください!」と呼びかけ話題になっている件について、7月29日に大手菓子メーカーの「ブルボン」が反応。その内容に絶賛の声が相次いでいる。
「署名活動は今年5月11日からスタートし、『私の好きなブルボンさんのブランチュールは、お菓子自体への包装はもちろん、周りのパッケージ、そして下に引いてあるトレーにまでプラスチックが使われているため、たった10個食べただけでこんなにも大量のゴミが出てしまいます』とプラスチックゴミの削減を呼びかけ、3カ月で1万8000以上の賛同の声が寄せられました。この署名を集めた高校生は、7月の28、29日に『亀田製菓』と『ブルボン』の東京オフィスを訪れ、署名を担当者に手渡したのです」(社会部記者)
「ブルボン」は署名を受け取った同日、「プラスチック包装削減のご意見と署名の受領について」というプレスリリースを発表。高校生からの意見と賛同する署名に対し「この度のプラスチックごみの削減の趣旨につきましては、全くその通りであり当社と方向性が一致するものと考えています」と同意した上で、「包装につきましては食品の保護や安全性の確保、トレーにつきましてはお菓子の特性に応じて商品の状態を保持するため、個包装につきましては少子高齢化社会や個食の時代的ニーズに合わせて外装を開封後の商品保存を可能とするためや、楽しくシェアしてご利用いただくときにも安心なアレルギー表示をお伝えするなどの目的で使用しています」と、“過剰包装”にならざるを得ない事情を述べたうえで、同社が実施している6つの環境問題への取り組みも丁寧に説明したのだった。
「署名活動には一部で、《なぜ菓子メーカーに理由を確認せず、自分で調べもせずにいきなり署名活動をおこなったのか?》《こんなん菓子メーカーに対するテロやん》などと厳しい意見も出ていましたが、さすがは『ブルボン』といったところで、非常に丁寧な説明で多くの人を納得させたのではないでしょうか」(ネットライター)
ブルボン“神対応”もしかり、疑問を投げかけた高校生の積極的な行動も称賛すべきだろう。
(小林洋三)