レトロな「カメラフィルム」が高く売れる!理由はキャンプブームにあった

 デジカメの普及で、すっかり見なくなったのがフィルムだ。カメラ屋でも取り扱いが減っている。だが、そのケースのほうにはまだまだ需要がある。ヤフオクウオッチャーが話す。

「今の若い人はプラスチック製のフィルムケースを見ても、何のケースなのかわからない人が増えているそうです。昔はよく小銭を入れて貯金したりしたものですが‥‥。ただ、最近のキャンプブームのおかげで、フィルムケースが見直されています。調味料を小分けにして持ち運ぶのに便利だというのです。もともと密封性に優れ、小分けするのに適したサイズの容器ですから当然ではあります」

 ヤフオクではコンスタントに10個以上、まとめて出品され、300円から1000円程度で落札されている。なかなか高値はつかないが、捨ててしまうことを思えば、十分な利益をあげられる。またケースだけでなく中身も売れる。

「中身と言ってもフィルムではなく、使用済みのパトローネのほうです。カメラ装填用のカートリッジで、一般的にフィルムというとパトローネごと売っています。現像したあとの空のパトローネにフィルムを自分で入れ替えて使う人もいますが、レトロでオシャレと評判で、キーホルダーにする人もいて、新たな需要が生まれているのです」(前出・ウオッチャー)

 フィルムカメラをかじったことがある人なら物置にケースやパトローネが眠っているはず。小遣い稼ぎのチャンスは今しかない。

マネー