この資格でナンボ稼げる?(40)「フォトマスター検定」で月収80万も夢じゃない?

 皆さんはカメラで写真を撮る機会ってありますか。

 最近は「インスタ映え」という言葉に象徴されるように、スマホで簡単にSNS向けに撮影ができるため、そもそもカメラを持っていない、なんて人も多いのではないでしょうか。

 しかし、時には一眼レフカメラでバッチリと我が子の成長や決定的瞬間を撮りたいところ。

 そこで今回ご紹介するのは「フォトマスター検定(フォト検)」。写真やカメラに関する技能や幅広い知識が身につく検定です。

 それでは例題を見てみましょう。

〈問1〉アメリカにおける報道、文学、作曲などの功績に対して授与される最高峰の賞といえば「ピューリッツアー賞」。その写真部門で受賞したことのある日本人写真家は、①木村伊兵衛、②名取洋之助、③土門拳、④沢田教一のうち誰?

〈問2〉カメラの心臓部と呼ばれ、レンズから入った光をカメラ内部で電気信号に変換する半導体の名称は、①イメージセンサー、②光学ファインダー、③光学ローパスフィルター、④ファインダースクリーンのうちどれ?

 実際の問題は、マークシート方式で、正誤問題、多肢選択問題、さらには写真や図を見ながら解答する実践的な問題も出題されます。例題の答えは、〈問1〉が④、〈問2〉が①となっています。

 試験区分は3級、2級、準1級、1級の4つ。私は1級に合格していますが、公式テキストでしっかり勉強すれば、そこまで難しい検定ではないと思います。

 この検定を受けるメリットとしては、言わずもがな、写真が上手に撮れるようになることです。

 例えばカメラには、「シャッタースピード」「絞り値」「ISO感度」といった設定がありますが、撮る対象に応じて、これらの値を適切に設定することによって、写真のよしあしも大きく変わってくるわけです。

 カメラの腕に自信が持てたら、カメラマンとして副業に挑戦してはどうでしょうか。個人撮影の写真を売買するストックフォトなどのサイトで、月に80万円を稼ぐ人もいますからね。

 そもそも私が資格マニアになったきっかけというのが、大学生の時に所属していた団体の広報誌で資格関連のコラムを担当したことでした。

 しかし写真については特にこだわりもなく、記事を作るうえで最低限必要な写真をただ撮っているだけでした。もしも当時、フォト検に合格していたら、もっとクオリティの高い写真を誌面に載せられていたことでしょう(笑)。

 たとえ一眼レフなどの本格的なカメラを使わなくても、上から俯瞰して撮るか、下からあおり気味で撮るかといった「アングル」や、主役となる被写体をどこに配置するかという「構図」の基礎を学んでおけば、スマホでも味のある写真が撮れるはず。

 この検定でプライベートにもビジネスにも彩りを添えてはいかがでしょうか。

(すずき・ひであき)

マネー