今さら「台本があった!」なんて聞いてもそんなに驚かないだろうけど、生放送中に見せられた視聴者は、いったいどんな気持ちを抱くだろうか。「台本? そんなものあるわけないでしょ!」「ネットに転がってるのはぜんぶニセモノなんだから」と、そう信じて疑わなかったごく一部のファンをガッカリさせるようなハプニングが7月13日に起きた。
現代ホスト界の帝王・ローランドの「ホストクラブ閉店」を扱った時のこと。ホストクラブは閉店しても、家賃は払い続け、さらに従業員の再雇用や進路についても万全のフォローをするというローランドについて、野々村真がコメントを求められると、リモート中継の映像が映し出された。じつはこれまでにも、野々村はスタジオ外のリモート出演であることをいいことに、「メモを棒読みしているのでは?」といった疑惑をかけられていた。
オドオドした様子の野々村が、時折、画面の下をチラ見しながら「ローランドさんみたいな影響力のある人はやっぱり…他のホストクラブの人も『じゃあ、やめよう』っていうわけにも…資金力も違うから」と話し始めると、坂上がそれを遮るかのように、こう言い放つ。
「マコちゃん、もう(メモを)読むんだったら読もう!」
唖然とするスタジオのコメンテーターに向かって「リモートになってからアンチョコ(参考書)作って持ってるんです」と野々村の“カンニング常習ぶり”を暴露して「バレちゃってるから読んじゃって大丈夫よ」とGOサインを出すと…。なんと、野々村はリモートの画面下から「バイキング」と書かれた台本を取り出して「ホストクラブのですねー」とわざとらしく読み上げたのだった。その態度は、まるで教師に怒られた生徒が、ふてくされているようにも見えた。
お昼のナマ情報番組で出演者が台本を暴露するなんて前代未聞の放送事故と言わざるを得ない。いったい何が起きたのか。
「坂上さんが野々村さんの“カンニング”に怒りをあらわにするのはこれで3回目。その怒りはごもっとも。番組の公式サイトには『生ホンネトークバラエティ』とありますから、出演者は本音で話しているように振る舞わなければいけません。もっとも、野々村さんは野々村さんで、収録前のリサーチを欠かさず、コメントに活かせるように必死にメモをとって収録に備えています。そのメモに頼りたくなる気持ちも少しは理解できますが、やはり“チラ見”はよくない。しかし、もしも坂上さんが本気で怒っていたなら早い段階で何らかの改善があってしかるべき。それをわざわざここまで引っ張るのは、台本に《坂上、切れる》《野々村、逆ギレする》などと書かれているからだと考えるのが妥当かもしれません。ガチか演技かで言えば、おそらく演技ではないでしょうか。それにしても仮に台本通りだとしたら、野々村さんをそこまで“ダメキャラ”におとしめる必要があるのか、制作サイドの悪意を感じずにはいられません」(ベテラン放送作家)
もはやおなじみになった坂上のダメ出しを“パワハラ”と受け取る視聴者は少なからずいたようで、ネット上では《2人の仲がいいのは知ってるけど、そういう説教はCM中にこっそりやってほしい》《そのやり取りも台本に書かれていたとしたらウケる》といった冷めたコメントが見受けられた。
いずれにしても、56歳のおじさんが53歳のおじさんに説教されている様子を真っ昼間から見せられた視聴者としてはたまったものでない。
(石川ともこ)