「MACKINTOSH LONDON」や「BLUE LABEL CRESTBRIDGE」などを展開する国内大手アパレルの三陽商会が6月30日、2020年3〜5月期連結決算で純損益が42憶円の赤字となったことを発表し、ブランドファンからは心配する声が相次いでいる。
「同社は赤字の理由としてコロナの感染拡大によるインバウンド需要や輸出が大幅に減少したことや、緊急事態宣言の発令によって主要販路である百貨店が約2ヶ月に渡って休業したことを挙げています」(社会部記者)
ただし同社では、コロナが感染拡大する前から4期連続で最終赤字を記録している。不振の原因としては、1969年から続けてきた英「バーバリー」とのライセンス契約が2015年で終了した影響がいまだ尾を引いているとの見方がある。
「三陽商会が赤字に陥っているのは、もちろんコロナの影響もありますが、バーバリーの代わりとなるブランドと契約できていない点と、百貨店からの脱却が進んでいない点にあると言えるでしょう。ネット上では《いいものを提供してくれているだけに頑張ってほしい》と応援する声もありますが、《日本の老舗ブランドは本当に変革が進まない。このままじゃ「レナウン」みたいなことになるぞ》など厳しい意見も少なくありません」(ファッションライター)
日本のアパレルには頑張ってもらいたいところだが…。
(小林洋三)
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