「検察庁法改正」渦中の秋元才加「ハリウッドデビュー」で“まさか”の憶測

 元AKB48メンバーで女優の秋元才加が米国で制作された戦争アクション映画『山猫は眠らない8(仮)』(原題「SNIPER:ASSASSIN’S END」)に出演、ハリウッドデビューすることが5月12日に明らかになった。同映画はアクション俳優、トム・ベレンジャーが主演を務め、本格的なミリタリー描写を売りに93年公開の第1作から20年以上にわたってシリーズ化されてきた人気作品。

「秋元才加が演じるのは、トム・ベレンジャー演じる主人公トーマス・ベケット親子を狙う暗殺者。CIA、ロシア、そしてヤクザの訓練を受けた人物という設定です。黒ずくめ衣装を身にまとい大型のスコープのついたライフルを構え、なぜか目の周りをハチマキ状に赤くペイントした異形ともいえる秋元のカットが公開されています。写真からは主人公を付け狙う悪役といったイメージを受けますね。秋元は撮影前に、実弾でのガントレーニングやアクションリハーサルなどを行ったといい、『毎日がチャレンジングな現場でした』『海外での現場にまた参加したいという夢ができました』というコメントも発表しています」(映画ライター)

 秋元才加は06年、AKB48に2期生として加入し、グループ草創期の中心を担ったメンバー。13年に卒業した後は女優として活動している。

「グループ在籍時から166センチの高身長と筋肉美に定評があり、スポーツウーマンとして知られていました。母親がフィリピン人で、同じフィリピン系の元大関・高安とは幼馴染みで一時は結婚を取り沙汰されたのは周知のとおり。結局、2人は結婚に至りませんでしたが、秋元は母親仕込みの英語も堪能で、外国人記者クラブで会見を行ったこともあり、今回の抜擢はその語学力を買われたのもあるのでしょう。06年の米映画『バベル』での演技が評価され、活動の中心を海外に置いている菊地凛子のような本格女優に秋元がなれるチャンスかもしれません。ただ秋元の出演についてネット上では《予告編からうかがえるB級臭》《銃の扱いがひとりだけ素人じゃないか》といった手厳しいコメントが並んでいるのも事実。今回の演技がどのような評価を受けるのか、公開が楽しみです」(前出・映画ライター)

 秋元才加の名を聞いて、思い起こされるのは、5月9日から沸き起こった安倍政権への「抗議活動」だ。わずか2日間で、ツイッター上ではハッシュタグ「#検察庁法改正案に抗議します」をつけた投稿が470万件も確認され、小泉今日子、井浦新、浅野忠信らとともに秋元も追随したことが話題になった。

「芸能人が政治に口を出すべきではないという意見も一部にありましたが、秋元のリプ欄は好意的なコメントが大半を占めていました。《内容が分かってるのか不安です》という書き込みに対して《大きなお世話です。ありがとうございます》とバッサリ切り捨てて、他のフォロワーからは《男前!》《最高です》と大絶賛の嵐。『政治的発言によって芸能界から干されるんじゃないか』といった憶測も広まるなかで、改めて芯の強さをアピールした形となりましたが、今回のハリウッドデビューの吉報はタイミング的にどうかと……。アンチの間では、ある意味、海外への逃げ道を用意していたなんて“あらぬ憶測”が生まれても仕方ないかもしれませんね」(芸能記者)

 秋元才加にとって、今作はハリウッドへの試金石となるのか。悪評や雑音を跳ね返すことを期待したい。

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