新型コロナウイルスによる肺炎のため3月29日に急逝したコメディアンの志村けんさんの新冠番組「志村友達」(フジテレビ系)が、4月28日にスタート。千鳥の大悟とアンタッチャブルの柴田英嗣がMCを務めることが明らかになった。
この放送枠は、1996年10月にスタートした「志村X」から20年3月で終了した「志村でナイト」までの17作品、志村さんの名を冠した番組で構成されてきた。4月から放送予定だった「志村友達」は、志村さんが毎回豪華ゲストを招くというトーク番組だったが、急な悲報で一度も収録は行われなかったという。
フジテレビは、同番組にレギュラー出演が決まっていた大吾と柴田をMCに据え、志村さんの名はそのままに、番組を継承していくと決めたそうだ。大悟は「何も考えず笑って見て頂けたら」、柴田も「志村さんの凄さ、面白さ、コントの楽しさを、一視聴者として皆さんと一緒に楽しみたい」と意気込みを語った。
「この発表にネット民は『冠を受け継いで、志村さんを慕う方が頑張っていく。あらためて志村さんの偉大さを感じます』『追悼番組で高木ブーさんが言ってた「志村は生きてんの」ってこういう意味なのかなぁとも思う』など好意的な意見が多いですね」(芸能ライター)
「冠番組」継続となり、亡くなった後も、芸能界で存在感を示し続ける志村けんさん。実は日本の経済にも大きな“エール”を送っていたという。
「フジテレビ系で4月1日夜に放送された『志村けんさん追悼特別番組46年間笑いをありがとう』の視聴率は関東地区で21・9%をマークしました。5月1日放送の朝ドラ『エール』(NHK)に山田耕作役で登場することがニュースになりましたが、こちらも高視聴率が期待できるのではないでしょうか。また、ドリフ関連のDVDがバカ売れしており、ネット通販大手『アマゾン』の『DVD・お笑いバラエティ部門』では『ザ・ドリフターズ結成50周年記念 ドリフ大爆笑 DVD-BOX』と『8時だョ!全員集合 ゴールデン・コレクション』が1位と2位を独占する快挙となりました(4月26日現在)。いずれも数年前にリリースされた作品なのに、ここにきて急激に売り上げを伸ばしている模様。また、志村けんさんの自伝的エッセー『変なおじさん完全版』(新潮社)が緊急増刷されるなど、出版界にも大きな好影響をもたらしています。まだ試算段階ですが、少なく見積もっても、その経済効果は100億円を超えると言われています」(経済誌ライター)
志村けんさんがコロナ禍で沈み込む日本経済に大きな“エール”を送っているように思えてならない。