沢尻の次に逮捕されるのは…「コロナ後」の薬物芸能人“一斉検挙”の情報源

 違法薬物を所持していた疑いで「HKT48」の元メンバーが逮捕されたのは4月16日のことだった。

「逮捕のきっかけとなったのは元メンバーの交際相手。警察の発表によると、その交際相手が今年1月に傷害事件を起こし、家宅捜索をしたところ違法な薬物を発見。その後、福岡にある元メンバーの自宅でも違法薬物が見つかり、逮捕にいたりました。2人は元メンバーがアルバイトをしていた艶系のクラブで知り合ったそうです」(芸能記者)

 現在放送中の「麒麟がくる」(NHK)に出演予定だった女優・沢尻エリカ元被告が、パーティー向けの違法薬物を所持していた疑いで逮捕されたのは2019年11月のことだった。そして2020年2月には、歌手・槇原敬之被告が2年前の「薬物所持」で検挙された。冒頭の「HKT48」の元メンバーの一件はさておき、以降、大物芸能人の逮捕劇は伝わってこない。

 やはり新型コロナウイルス拡大感染を受けた緊急事態宣言下では、芸能界の薬物捜査は進んでいないのだろうか。薬物捜査に詳しいジャーナリストはこう証言する。

「そんなことはありません。むしろ今が証拠集めには絶好の機会とも言えるでしょう。マトリで芸能人の捜査に関わった人物に聞いた話では、重要視される仕事のひとつに“ゴミ漁り”があります。芸能人が出したゴミの中から、薬物使用の痕跡がないか、徹底的に洗い出すんです。槇原の逮捕の件では、裁判の証拠として使えるレベルの“痕跡”は見つからなかったものの、捜査員が確信を深めるにいたるゴミがいくつか出てきたと聞いています。このコロナ禍で多くの芸能人が自宅で巣ごもり生活を強いられていると思いますが、そんな時だからこそ、どこか外に出てこっそりクラブやイベントで使用するわけにはいかず、隠ぺい工作ができない状況だと言えます」

 つまり、薬物芸能人の検挙に執念を燃やす捜査員は現在、ゴミの回収とともに着々と証拠集めをしているということか。

「おそらく、現在、沢尻クラスの大物を検挙したところで、コロナ関連のニュースに埋もれてまったく話題にならないでしょう。その“功績”は一瞬で忘れ去られてしまう可能性もあります。また、現在は裁判所が一時的に業務を縮小して令状も請求しづらい状況。コロナ禍が終息を見せるまでは“大物”を自宅で泳がせておいて、“ゴミ漁り”から出てきた証拠を武器に一斉摘発することは十分に考えられます。聞いた話では、沢尻元被告と共演歴のある俳優A、ネット配信ドラマなどで注目を集めた俳優Bなどがマークされているとか。とくに俳優Aにいたっては、マトリが一度ガサをかけたにもかかわらず、何も出てこなかったという失態を演じています。『今度こそは』という思いがあるはず」(前出・ジャーナリスト)

 ただでさえ新型コロナの影響で「延期発表」が相次ぎ、放送スケジュールがガタガタになっている日本のドラマ業界。コロナ終息後にも一波乱ありそう!?

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