坂上忍「タダ働き宣言」でも現場スタッフの反応がイマイチな理由とは?

 緊急事態宣言が発令されて以降、昼の情報番組「バイキング」(フジテレビ系)での坂上忍の発言に注目が集まっている。

 4月20日放送の同番組では、麻生太郎財務相が「一律10万円支給」について「要望される方、手を挙げる方に配る」と発言したことを受けて、こう噛みついた。

「そもそも、この人のお金でも何でもないんですけどね。何であんな言い方されるのか、ボクにはさっぱりわかんない」

 この麻生批判は多くの共感を呼んだ。ネット上では、《さすが庶民の気持ちがわかっている》《的を得た素晴らしいコメント》といった称賛コメントが相次いだ。

 副総理に対しても、容赦ない批判を浴びせ、政府にダメ出しができるのは、やはり先日の「タダ働き宣言」が大きく影響していると芸能関係者は推察する。

『坂上さんは緊急事態宣言が発令されてから『ボク、タダ働きをすることに決めました』と、ギャラを全額寄付することを発表しました。その理由については、『新型コロナウイルス問題が起きてからというもの、「バイキング」の場所に立ち続けていることに、どこかで違和感を覚え、座りの悪い状態が続いておりました』と明かしています。つまり、現在はノーギャラだから言いたいことは言わせてもらうという“無敵状態”に突入したわけです」

 だが、現場スタッフはこんな疑問を口にする。

「坂上さんがタダ働きを宣言したのは緊急事態宣言が明けるまでということですが、うまく新型コロナが終息すれば、5月6日までということになる。また、ギャンブルが大好きで、数年前には大晦日に競艇で5000万円以上負けたという伝説もありますから、仮に1カ月の無収入期間があってもそれほど痛くないようにも感じます。それよりも問題になっているのがフジテレビの予算カット方針ですよ。実は4月からバラエティーだけで3億円もの製作費を削る予定で、実際、バラエティー班のベテランスタッフが何人も契約を切られています。現在、バラエティーの収録はほぼストップしていますから、フジテレビにとって、今回のコロナ禍は渡りに船だったという見方もできます。受け取ったギャラで寄付をするんだったら、ギャラをフジテレビに返上して、“身内”に少しでもお金をまわしてほしいというのが周囲のスタッフの本音ではないでしょうか」

 テレビでの政府批判に夢中で、制作サイドの台所事情にまでは気がまわらなかったのかもしれないが……。いずれにしても「ギャラ全額寄付」とは、なかなかできることじゃない。今後も切れ味を増した“坂上発言”に注目が集まりそうだ。

(倉田はじめ)

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