俳優の坂上忍がMCを務める情報番組「バイキングMORE」(フジテレビ系)が、2022年3月いっぱいで終了することが12月12日、わかった。前身番組「バイキング」がスタートしたのは14年4月。8年間の歴史に幕を下ろすことになった。
フジテレビによると、坂上は自身のライフワークである動物の保護活動に全力を尽くしたいという意向から、番組の卒業を申し出。局側もこれを受け入れ、終了が決定した。
坂上は放送開始当初、月曜日の曜日MCを務めていたが、歯に衣着せぬコメントで視聴者の支持を集め、15年からは全曜日のMCを担当。20年秋の改編では「バイキングMORE」として3時間枠に拡大。フジの昼番組の顔として貢献してきた。
貢献者である一方、スタッフが用意した映像を坂上の一存で使わない、ADのちょっとしたミスで不機嫌になるなど、坂上のパワハラ疑惑が報じられたこともあった。かつての番組出演者であるお笑いタレントの小籔千豊も、インターネット番組で「(自分の発言に)坂上さんが明らかに嫌な顔をしているときがあり、心が折れることがある」と発言していた。
坂上が番組作りや進行に妥協なく取り組んできたからこそ、一部のスタッフや出演者から批判の声があがったのだろう。ホッと胸を撫で下ろしている局員がいるかもしれないが、一方で今回の番組終了に関して、動向が注目される人物がいるという。
「ニュースキャスターの安藤優子です。安藤は15年3月から20年9月まで放送されていた情報番組『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)のMCを務めていました。ところが、『バイキング』が『バイキングMORE』となって1時間拡大するに伴い、安藤の『グッディ!』が終了。視聴率はそれほど悪くありませんでしたが、安藤の高額な出演料がネックとなったのか、坂上に押し出される形で無念の降板となったのです。安藤にしてみれば、『FNNスーパータイム』『ニュースJAPAN』『FNNスーパーニュース』など33年間に渡ってフジテレビの報道を牽引してきた自負があるはず。また、安藤は70歳まで現役を宣言しています。『バイキングMORE』の後継番組の座を狙っていても不思議はありません」(テレビ誌ライター)
来春、安藤が復活して〝安藤MORE〟となるか、楽しみだ。
(石田英明)