読者には伝わらない!? 滝沢カレン「レシピ本」に込めた気遣いに書店員が涙

 モデルでタレントの滝沢カレンが、4月7日にレシピ本「カレンの台所」(サンクチュアリ出版)を発売した。レシピ本には必須とも言える「大さじ1」などの分量の記載がなく、「お醤油を全員に気付かれるくらいの量」「お砂糖を笑わない量ギリギリ」といった独特すぎる説明が「斬新すぎる」と注目を集めている。

 そうしたアバウトすぎる内容の一方で、本の「売上スリップ」に描かれた滝沢からのメッセージが“神対応”だと話題になっている。

 売上スリップとは、本の売り上げや補充、注文の管理などに使われるもので、書店に並ぶ本に挟まれている短冊のようなもの。それは、購入された際に書店員によって外されるため、購入者がまじまじと見ることは少ないだろう。

 ある書店員は、滝沢の本が売れた時にそのスリップを外し、何気なく二つ折りの紙を開いて裏を見たところ「とても嬉しくて勤務中に泣きそうになった」という。

 そこには“著者から書店員様へのメッセージ”と印刷された文字に「上」を示す指があり、そこには手書きの文字で、

「あ、見つかりました。この度は本屋さんで働くあなた様のおかげで私の本がたくさんの愛ある皆様へ飛び立つことができました。一人前の本にしてくれてありがとうございます。そして居心地の良さをありがとうございます。滝沢カレン」とあったのだ。

「売上スリップの裏にこのようなメッセージを書いた本を自分は知りません。今はコロナ禍でギスギスしているのに、書店員に向けてこのような一文を印刷するなんて気配りがすごいと思います」(書店員)

 ネット上でも「粋なことしますね!」「とてもなごみました。素敵な心遣いです」など好評だ。滝沢の本を買う際には、書店員さんにお願いして売上スリップを見せてもらうのも、他のタレント本にはない楽しみのひとつになりそうだ。

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