骨折リハビリ中の日ハム・清宮が直面する「オリンピック問題」

 右手有鉤骨を骨折した北海道日本ハムファイターズ・清宮幸太郎が練習を再開させた。利き腕の右手は使えないので、外野ノックを追い掛けて捕球するだけだが、3月19日には術部の抜糸を行うという。当初の予定よりも復帰は早まりそうだが、今後のリハビリ方法を巡る新たな問題も浮上してきた。

「打撃練習を再開するとしても、しばらくは痛み止めの薬を服用することになりそうです」というのは球界関係者。新たな問題とは、その痛み止めに関してだという。

「清宮には東京五輪に出るという夢があった。でも、五輪選手は服薬に細心の注意を払わなければなりません。かつて、古田敦也氏がシドニー五輪に出場するにあたって、風邪薬すら飲めずに調整を強いられたのは有名な話です」(スポーツ紙記者)

 とはいえ五輪は来年の話。ドーピングを心配するには少々気が早い気もするが、清宮は高校時代から、東京五輪の追加種目に野球・ソフトボールが当選したのを受けて、記者団に「出たい!」とはっきりと答えていた。

「昨年、筒香や菊池ら侍ジャパンの主軸選手たちが米球界挑戦の意向を表明したことで、東京五輪に彼らがいない可能性も出てきました。そこで新スターとして、清宮を育てるというプランもあったようです」(同前)

 痛み止めの服用が長引くなら、ドーピングにかからないかも確認する必要があるだろう。もっとも、来年夏、侍ジャパンに招集されるには、今季の活躍が必須条件。まだレギュラーポジションも確保していない現状を考えると、薬うんぬんを心配するのは早すぎるのかもしれない。

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