「ローカル鉄道寄り道旅」で太川陽介が繰り出した”秘策”に鉄ヲタがニヤリ

「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」(テレビ東京系)でおなじみの太川陽介と蛭子能収が新たな旅に挑んだ「太川蛭子のローカル鉄道寄り道旅」が3月14日に放送された。

 太川と蛭子のコンビは2017年に“バス旅”を卒業。しかし名コンビの軽妙なやりとりに期待する視聴者の声は多く、土曜スペシャル内の「いい旅・夢気分」やこの”鉄旅”に度々出演。そして、ついに4月18日スタートの「太川蛭子の旅バラ」として土スペから独立。新しいレギュラー番組としてスタートする。内容は毎回変わる予定だが、月に1回はローカル鉄道寄り道旅が放送されるという。

 3月14日の放送はその旅バラに先駆けたスペシャル番組。それだけに放送前から高い注目を集めていた。と同時に不安要素もあった。

「3月9日に放送された第3弾で太川さんが荷物を忘れたり、列車を2度も乗り過ごすなどのミスをしているんです。旅上手の太川さんらしくなく、老いを心配する声が上がっていました」(テレビ誌ライター)

 その心配どおり今回の旅では、いきなり川部駅で乗り過ごしそうにそうになる場面も。だが、旅の終盤では太川らしい秘策を繰り出した。それを説明する前に、簡単にローカル鉄道寄り道のルールを説明しておこう。

 旅の目的はローカル鉄道に乗り、決まった時間までにゴールの駅にたどり着くこと。ただし、旅の資金を得るために途中下車しないといけない。駅周辺で名所や名物を見つけることができれば、設定された資金を得ることができる。資金は駅の平均利用客によって決まっており、少ないほど高額になるという仕組み。列車の本数の関係で降りることができる駅は限られており、どこで降りるかが鍵を握る。

 太川が繰り出した秘策は、反対方向の列車に乗って“戻る”ことで降りられる駅を増やすというものだった。旅の終盤、太川は秋田内陸縦貫鉄道の萱草駅を13時51分の列車で出発、次の目標は岩野目駅だった。岩野目駅の次の列車は17時50分発。これに乗るともう下車することはできず、ゴールの角館駅に向かうしかない。

 すると太川は、岩野目駅で名所を探した後、15時4分発の反対方向の列車に乗り込み、隣の笑内駅に15時8分に到着。17時46分発の列車まで約2時間半、名所探しの時間を確保した。本来であれば下車できなかった笑内駅を発想の転換で利用したというわけだ。

「この方法は鉄道ファンがローカル線の全駅下車をする場合に使うやり方。ローカル線は本数が少ないので、一方向に移動すると時間がかかってしまうんです。行ったり来たりを繰り返すことで、効率的に回れるんですよ。今回はローカル鉄道寄り道の第4弾になりますが、いつこの手を使うのか注目していました。正直、ちょっと遅かったかなと思います。旅上手の太川さんらしくないですね」(鉄道ライター)

 やっと太川の本領発揮といったところか。残念ながら今回は失敗に終わったが、この作戦は次回でも用いられるはず。次の放送が楽しみだ。

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