ラクして続ける「血圧リセット術」7選(下)イライラしたら鼻で深呼吸

 呼吸法で血圧を下げることもできる。

「口呼吸を続けると、やる気や思考を司る脳の前頭前野に負荷がかかります。一方、鼻呼吸は口呼吸に比べて脳への酸素供給量が多くなるため、仕事のパフォーマンスが上がります。さらに鼻から深く呼吸すれば、副交感神経が刺激され、血圧が下がるとともに、肺の表面からもNOが産生。肺血管が拡張して、さらなる血圧ダウンが見込めます。特にストレスを感じた時こそ、この深い鼻呼吸を心がけてほしいですね」

 イライラしたら、鼻からスーッハーッで血圧をリセットしたい。

【5】横向き寝で酸素を確保

 キレイなあおむけの寝姿勢からは、「快眠」の印象を抱くが、高い枕を使った場合、枕で顎が落ちて、気道を塞いでしまうことも。

「睡眠時に酸素不足に陥ると、脳は多くの酸素を取り入れるため覚醒へと導く交感神経を働かせ、その結果、血圧が上昇します。きちんと酸素が確保できていれば、副交感神経優位のまましっかりと睡眠が取れ、日中も疲れにくい体になります」

【6】トイレの「いきみ」は10秒以内に

 トイレでいきむと平均20mmHgほど血圧が上がるという報告もあり、トイレで脳血管障害を起こすことも少なくないのだとか。

「長くいきめば交感神経が活発になり、心拍数も上昇。その結果、血圧も上昇します。できれば、いきみは10 秒以内にとどめ、一度息を吐いて再度チャレンジするほうがいい。もちろん、いきむ必要がないよう、ふだんから便秘対策を徹底しておくことも大切です」

【7】無理なく継続させる

 さて、いかがだっただろうか。高血圧のメカニズムを知り、日常生活の中で少し意識を変えれば、薬だけに頼らないセルフケアが可能なことがわかったはずだ。

「とはいえ、これらの方法を全部やり続けなさい、というわけではありません。高血圧は生活習慣病ですから生活習慣の見直しが不可欠。ただし、無理なことは長続きしません。だからやれる範囲で、『今日はこれ、明日はこれ』と、手を替え品を替え、いろいろ組み合わせながら実践してほしいですね。継続することこそがゴールなんです」 

 さらに大事なのが、毎日の血圧測定だという。

「血圧が高い時は、睡眠不足だったり、ストレスがたまっていたり‥‥。体の不調はおもしろいほど血圧に表れます。その日の血圧で、今日一日をどう過ごせばいいのかが見えてくるのではないでしょうか」

 ガマンやプレッシャーも血圧を上げる要因。日々の数値と向き合いながら、気楽に「血圧リセット」にチャレンジしてみてはいかが。

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