としまえん跡地の「ハリポタ」パークはUSJとどこが違うのか

 2月3日、西武ホールディングス(HD)のグループ会社が運営する「としまえん」(東京都練馬区)が、20年以降段階的に閉園する計画が明らかとなり、90年以上続いた遊園地を惜しむ声が相次いでいるが、跡地に予定されている新テーマパークについては、疑問の声が上がっている。
 
「『としまえん』の跡地の一部に、米映画大手のワーナー・ブラザースが世界的な人気作『ハリー・ポッター』のテーマパークを23年春をめどにオープンさせる予定であることが分かっています。現在、ワーナーと西武HD、東京都が協議を進めており、早ければこの春にも正式決定すると見られています」(社会部記者)

 ただ、これにネット上では《ハリポタならもうUSJにあるじゃん》《ハリポタの人気が今後何十年も続くとはとても思えない》《どうせならワーナー作品を集めたパークにしてくれればいいのに…》など疑問の声が相次いでいるのだ。
 
「『としまえん』は入場者数がピーク時の3分の1にまで落ち込み、アトラクションの老朽化も進んでいるため閉園はやむなしといったところだとは思いますが、その後にハリポタとは正直驚きです。大阪にある『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン』のハリポタエリアは大人気ですが、やはり国内に2つも作るほど需要があるのかは疑問です。原作の方は、番外編を除けば07年(日本発売は08年)に完結しており、劇場版も11年に終了、今のところ原作との相乗効果で爆発的に客を呼べるポイントもありませんからね」(経済ジャーナリスト)

 一部報じられているところによれば、新テーマパークはアトラクション系の大阪のUSJと異なり、映画撮影で使用されたセットを見学できる、ロンドンのようなタイプの施設になるという。どのような結果を招くのか見ものだ。

(小林洋三)

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