好感度コンビ・博多華丸・大吉が陥っていた「借金地獄」の修羅場

 好感度コンビ、博多華丸・大吉が朝の帯番組「あさイチ」(NHK)の2代目キャスターに就任して、今年4月で2年目に突入。アラフィフで既婚者、キャリア四半世紀超えという安定感は、NHK朝の顔になるべくしてなったと言えよう。

 昨秋には、新番組「突撃!しあわせ買取隊」(テレビ東京系)でゴールデンタイム初MC。今年1月から福岡を皮切りに順次公開されている映画「めんたいぴりり」では、華丸がドラマ、舞台に続いて主演を務めている。

 今なお引く手あまた。よしもとでも指折りの人気芸人となったが、そんな2人は、かつて借金まみれの極貧生活を送っていた。

「華大は、吉本興業福岡事務所(当時)の1期生。地元・九州では、デビューした年からレギュラー番組を抱える売れっ子でした。ところが、当時の責任者は大阪で明石家さんまを一流にした敏腕マネジャー。芸人ならバイトなどせずに遊べと勧めたため、2人は金融会社からの限度額に達するまで借りまくってどんちゃん騒ぎを続けたんです。消費者金融のテレビCMに出ていた小野真弓を観ただけで、『こいつのせいだ!』と恨んだこともがあったとか」(スポーツ紙記者)

 借金しても後輩芸人におごり続け、7社までなら借り入れ可能であることも知った。ついには華丸が500万円、大吉が250万円の借金を背負ったが、当時は過払い金の返還請求ばやりで、なんと借りていた消費者金融会社のうちおよそ半分が倒産するという幸運に恵まれたという。

「大吉は、金銭苦というスパイラルから抜けられない運命にありました。お父さんが定職に就かず、わずかな有り金も競艇に突っ込むギャンブラー。幼いときはおいしいものを食べた記憶がなく、かぼちゃとイモばかり。高2のとき、泣きながら『お母さん、戦争はもう終わったとばい。いつまでうちだけ戦時中なん?』と訴えたらしい」(前出・スポーツ紙記者)

 その母親のパート代で、大吉は育った。しかし、大人になってから、家には借金があったことを知り、兄弟で完済。男気を見せた。もちろん、今は借金とは無縁の売れっ子人生を謳歌している。

(北村ともこ)

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