元手タダ“家ゴミ→お宝化”計画(74)枕缶「コンビーフ」の転売に注意

 巻き取り鍵をクルクルと回していくと‥‥。塩漬けの牛肉がコンモリと姿を現す。独特の開封法で知られる「ノザキのコンビーフ」の生産中止が1月15日に発表された。

 もちろん「ノザキのコンビーフ」がなくなってしまうわけではない。先にも書いた巻き取り開封の「枕缶」からリニューアルするのだ。3月16日からは新たなシール蓋の缶詰となって店頭に並ぶという。

 あの開け方がコンビーフの代名詞のようになっていただけでなく、巻き取り鍵がなくなり、ラジオペンチでこじあけたなど、誰しも「枕缶」には思い出があるぐらいだ。となれば、今後は「枕缶」は確実に高値で売れるはず。さっそく、我が家のパントリーを探してみると、一つだけあった。

 ところが、考えるのは皆一緒のようで‥‥。

「スーパーで『ノザキのコンビーフ』が買い占められる一方で、缶詰1個で400円前後なのに、メルカリでは10個セットで7000円など高値転売を狙うヤカラの出品が相次ぎ、メーカーが枕缶は『まだまだ在庫があります』と、高額な転売商品を買う必要はないことを呼びかけたのです」(メルカリ通のライター)

 この呼びかけのおかげで店頭価格を超えるコンビーフはメルカリでも売れ残っている。

 とはいえ、一部には高いコンビーフをつかまされた人もいる。「枕缶」に一定のニーズがあるのはわかった。新缶詰が店頭に出る3月頃が、本当のお宝化のチャンスかも‥‥。

マネー