大手回転寿司チェーン「スシロー」を運営する、あきんどスシローは、働き方改革の一環として2月4日と5日の2日間、国内の全534店舗を一斉休業すると発表し、ネット上に称賛の声が上がっている。
「同チェーンは定休日を設けていないため、昨年の2月5日と6日も一斉休業を実施していました。その際、従業員からの評判が非常に良かったこと、また節分後は恵方巻の販売が終わり来客数が落ち着くことなどから、2年連続での一斉休業とし、現場の士気を高める狙いがあるとみられます」(経済ジャーナリスト)
これにネット上では、《従業員はいい骨休めになる》《全店一斉休業なら誰に気兼ねすることなく休めるし、良いことだと思う》《2日間全店一斉休業だと大きな損失になると思われるが、素晴らしい決断》《飲食業界にもようやく働き方改革が根付いてきたか》など、評価する声が相次いでいる。
「スシローでは一斉休業を取った昨年2月の全店売上が前年比を上回っていたことも、2年連続での実施を決めた要因なのかもしれません。また、同年はすべての月で前年比超えを果たすなど経営状況が絶好調だったこともあり、2日間で失う損失よりも、企業イメージと従業員満足度の向上を優先したと考えられます」(経営コンサルタント)
年末年始には、すかいらーくグループや「ロイヤルホスト」「幸楽苑」などが一斉休業を取るなど飲食業界では働き方改革が進んでいる。こうした流れが他の業界にも波及すればいいが…。
(小林洋三)