“全豪前哨戦”で奮闘中の大坂なおみが「会いたくない人」と鉢合わせ?

 ひょっとしたら、ニアミスがあるかもしれない。

 テニスの大坂なおみがブリズベン国際大会で、準々決勝に駒を進めた。同大会は同じオーストラリアのクイーンズランド地域、ハードコートの会場で行われることから、同大会優勝から約1週間後に始まる全豪オープンの「前哨戦」とも位置づけられている。
 
 大坂は全豪の前年覇者でもある。その大坂が前哨戦で勝ち上がっていることは、全豪オープン本番への期待にもつながっているが、気掛かりな情報も聞こえてきた。
 
「女子ダブルスでクリスティナ・ムラデノビッチも準決勝進出が決まりました。ニアミスもあるかもしれませんね」(特派記者)

 ムラデノビッチの現在のコーチは、大坂とのコンビで日本でも話題になった癒し系コーチのサーシャ・バイン氏だ。大坂とのコンビ解消後、ムラデノビッチからのオファーを受諾し、また、大坂も紆余曲折を経て、ウィム・フィセッテ氏を新コーチに迎えている。

「フィセッテ氏がコーチに決まったのは、昨年12月。別選手の専属コーチを務めていたんですが、故障休養中で開店休業状態でした。大坂は全豪オープンを意識しているので、師走の慌ただしいなかでの『新コンビ結成』となりました」(専門誌記者)

 新コンビでの初陣となったブリズベン国際大会だが、フィセッテ氏は過去、4選手を4大タイトル覇者に導いた優勝請負人でもある。そのデータを駆使したアドバイスに大坂は全面的に信頼を寄せているようだが、

「男子の国別対抗戦・ATPカップが同時開催されており、男子はセンターコート、女子は屋外コートばかり。この扱いにマリア・シャラポワが『(男子の)お下がりの大会』と噛みつきました」(同前)

 と、大会の舞台裏の様子も語られている。

「屋外コートばかり」となれば、女子はクラブハウスからの移動距離も長くなる。「別コートでやっていた選手とクラブハウス前でバッタリ」なんてことも珍しくなく、シングルスとダブルスの選手も鉢合わせになっているそうだ。そう、大坂とムラデノビッチが勝ち上がっていけば、サーシャ氏ともすれ違う場面も出てくるはずだ。そのとき、大坂はどんな言葉を掛けるのだろうか。

「両者とも円満にコンビを解消したと言っているので、和やかな再会シーンになると思いますが。お互いが双方の新パートナーに気を遣って避けるかもしれませんし」(同前)

 サーシャ氏によって全豪覇者に上り詰め、新コーチで連覇となれば、大坂の実力が改めて世界で証明される。オーストラリアで奮闘中だが、コート外での言動にも注目したい。

(スポーツライター・飯山満)

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