小学生男子の就きたい職業ランキング「ユーチューバー」が初首位の危うさ!

「学研ホールディングス」が12月24日に発表した、小学生が「将来就きたい職業ランキング2019」男子の部で「ユーチューバーなどのネット配信者」が調査開始から30年で初の首位になったことが明らかとなったが、ネット上では「やめておけ」との声が多く寄せられている。

「小学生男子の将来就きたい職業は、長年に渡りサッカー選手と野球選手が1位2位を独占してきましたが、16年にユーチューバーが初登場すると、以降はサッカー選手に次ぐ人気職業となっていました。昨年末頃からキングコングの梶原雄太やオリエンタルラジオの中田敦彦ら芸能人ユーチューバーが増加したことで、小学生たちの注目がより集まったと見られます」(カルチャー誌編集者)

 これにネット上では、《子供が何を目指そうが自由だがユーチューバーだけはやめておけ》《儲けられるユーチューバーはほんの一握りだから》《成長すれば現実が分かるだろう》など厳しい意見が相次いでいる。
 
「ユーチューバーの報酬はランクや広告数によっても異なりますが、だいたい1再生に対して0.02円〜0.3円ほどと言われています。おおまかに1再生0.1円と考えるとして、月に20本の動画を上げて諸々の経費が10万円掛かったとすれば、最低でも1本の動画で15万再生くらいないと生活は厳しい。しかも、安定的に稼ぐためには少なくともチャンネル登録者数10万人は必要と言われており、今現在日本で10万人超えしているユーチューバーは2500人程度。さらに言えば、日本で1億円以上の収入のあるユーチューバーは数人だけだそうなので、1億円プレイヤーは狭き門となっています」(ITジャーナリスト)

 そもそも、ユーチューブのサービス自体が延々と続く保障はないだけに、今から決めつけるのは危う過ぎるだろう。

(小林洋三)

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