「香港国際競走」ウインブライトで臨時ボーナスGETだ(2)穴はエディザの末脚

 アーモンドアイが出走を回避する前、11月29日時点での英国ブックメーカー「ウィリアムヒル」のオッズでは、2番人気がフローレとマジックワンドが9倍で分け合う形だった。

「前走GⅠマッキノンSを勝ったマジックワンドは、今年12戦目になります。しかもここ2走は中9日、中3日の強行軍だけに上がり目はなさそう。ただ、良馬場、中距離で堅実な走りを見せる馬ですから、オッズが下がるようなら‥‥。それより穴でおもしろそうなのがエディザ。まだ重賞勝ちはありませんが、2走前に見せた末脚は見どころがありました。3歳牝馬で斤量面の恩恵も大きいです」(秋山氏)

「香港カップ」が行われる芝2000メートルの最大のポイントは、スタート直後にコーナーがあること。大外枠の馬は過去10年で2着が2回のみ。今年は少頭数のため不利は少なそうだが、逃げ・先行馬の枠順しだいではペースや展開が変わってきそうだ。出走していれば断然人気のはずだったアーモンドアイが不在なだけに、馬券は枠順を見てから絞り込みたい。

 もう一つの「香港マイル」(7R)は10頭中4頭が日本勢。4頭ともGⅠ馬なのだが、中でもインディチャンプとノームコアが人気を集めそう。牧野デスクも「甲乙つけがたい」として、こう続ける。

「脚質に幅があるノームコアを推します。今春のヴィクトリアマイルを世界レコードで制し、その後、骨折が判明しましたが、復帰戦となった前走・富士Sでの勝ち方も強かった」

 他の日本勢、ペルシアンナイト、アドマイヤマーズにもチャンスは十分ありそうだが、気になるのは3連覇を狙うビューティージェネレーションの存在。しかし、近2走はいずれも3着に敗れている。

「2走前はハンデ戦で勝ち馬より14ポンド(約6キロ)、2着馬より18ポンド(約8キロ)も重い斤量を背負っていました。それに2番ゲートから内に閉じ込められる窮屈な競馬。前走にしても別定戦で上位馬2頭より5ポンド(約2キロ)重い斤量を背負い、1番ゲートから強引に外に持ち出して2着馬と競り合う形でリズムが悪かった。外枠からスムーズに運べれば巻き返しても不思議はないと思います」(秋山氏)

「ウィリアムヒル」のオッズはビューティージェネレーションが3倍で1番人気。3.25倍のインディチャンプがそれに続くが、ファンとしては日本勢の上位独占に期待したいところだ。

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