東京五輪対策で稲葉ジャパンが草野球ピッチャーを緊急招集!?

 東京五輪本番までに解決できるのか? プレミア12大会は侍ジャパンの世界一奪回で幕を閉じたが、NPBと侍ジャパンのスコアラー陣のもとには「東京五輪までの課題」が集められている。

 そのなかには、半ばお手上げ状態のものもあったという。

「外国人特有の手元で動くムービングボールへの対応ですよ。この課題は第1回WBC終了後にも報告され、いまだ解消されていません」(球界関係者)

 今回はさらに突っ込んだ報告もなされた。「韓国、台湾以外は要注意」というもの。球界関係者が続ける。

「とくに南米出身のピッチャーがそうなんですが、投球モーションがメチャクチャなんです。キャッチャーから返球を受けたらすぐにモーションに入るピッチャーもいれば、テイクバックが小さい、おかしなモーションで投げるピッチャーばかり。日本のバッターが打てない原因は、タイミングが測れないからであって、それを克服すればなんとかなる、と」

 日本のピッチャーは捕手のサインを見て、ある程度の間隔を置いて投球モーションに入る。この「間」は、韓国、台湾のピッチャーも同じだが、ほかの国はそうではない。しかし、その”メチャクチャ”に合わせて対応しろと言われても、どうすればいいのか分からない。

「そもそも、日本では少年野球からきちんとした投球モーションを教えています。日本国内で変則と呼ばれるピッチャーは、アンダースローや、左のサイドスローを指しており、誰もメチャクチャな投げ方はしていません」(ベテラン記者)

 打撃投手に、外国人ピッチャーを真似て投げてもらうか、それとも、外国人ピッチャーの映像を大量に集めて選手に見せるか…。後者は「時間がない」とし、前者の案を採用することになりそうだ。

 打撃投手などの裏方は、各球団から集められる。その道のスペシャリストであり、「変則でやってくれ」と頼めばできるだろうが、所属球団に帰還した後、仕事に影響が出るかもしれない。
 
「外国人投手の投げ方は、草野球のピッチャーに近いものもある」(同前)

 マジメに、そんな意見も出たそうだ。外国から打撃投手を雇用する案もある。最終的には稲葉篤紀代表監督が決断を下すが、隠密に“草野球視察”がされるかもしれない。

(スポーツライター・飯山満)

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