7月11日で、かつて“破壊王”と呼ばれた人気プロレスラー・橋本真也さんがこの世を去ってからちょうど20年が経つ。
1984年に新日本プロレスからデビューし、同期入門の武藤敬司、蝶野正洋と「闘魂三銃士」を結成。80年代後半から2000年代半ばまでのプロレス界を牽引し、90年代後半の柔道王・小川直也との度重なる死闘、03年に長州力との間で繰り広げられた「コラコラ問答」などはプロレスファン以外でも知っている人が多いはずだ。
そんな彼はリングの外でも数々の伝説を持つ人物としても有名。なかでも長州力は、22年にユーチューブで配信された動画の中で「あいつ暴走族を環状8号線で4、5台轢いちゃって倒れたからな」と若手時代の運転エピソードを嬉しそうに暴露。対談相手の蝶野から「長州さん、それこそ言っちゃダメ!」とたしなめられている。
また、今も現役選手としてリングに上がる天山広吉も新人時代に橋本さんの付き人を務め、プライベートでの彼をよく知るひとり。本人もこれまでたびたび語っているが、新日本プロレス道場の近くにいたスズメを橋本さんがエアガンで撃ち落とし、それを焼いたものを天山に食べせたという。
プロレスファンの間では有名だが、取材の際にその話を聞いたライターによると、「当時、天山選手は体重がなかなか増えなかったらしく、スズメの中に寄生虫がいたのが原因ではないかと悩んでいたそうです」と明かす。
ただし、いずれも数あるエピソードのひとつ。このライターは複数のレスラーから橋本さんに関する話を聞いたそうだが、「彼に関するスベらない話は、本が何冊も作れるくらいのネタがある」と話す。
そんな橋本さんは生前テレビにも積極的に進出しており、1997~2001年放送の浜田雅功出演のバラエティ「人気者でいこう!」(テレビ朝日系)ではレギュラーを務めていた。もし今も健在だったら、長州力のようにテレビをはじめユーチューバーとしても活躍していたのかもしれない。