メジャーでも大成功を収めたダルビッシュ有、大谷翔平の共通点といえば、北海道日本ハムの出身であること。さらにどちらも在籍中は背番号11を付けている。
そんな偉大なレジェンド2人に敬意を表し、エスコンフィールド北海道の左翼スタンドは「TOWER 11」と命名され、宿泊施設や温泉・サウナ施設なども設置。通路側スペースには2人の巨大肖像画が描かれ、球場内の名所となっている。
ちなみに大谷がエンゼルス(当時)に移籍した18年以降、日本ハムの11番は空き番のまま。ただし、ファンの間で新たな後継者として期待されている人物がいる。達孝太投手だ。
達は21年、天理高校(奈良)からドラフト1位で指名されたが、昨シーズンまでの1軍登板実績は22年と24年の1試合ずつのみ。しかし今シーズンは先発4試合(※6月14日時点)で3勝0敗、防御率0.34と無双状態だ。
「日ハムの先発陣は12球団イチの充実度。台湾から加入した古林睿煬が交流戦初戦の阪神戦で故障し離脱するまでは8人体制と、余裕のローテーションでした。その中で達は5~6番手といった扱いですが、他球団であればエース扱いされてもおかしくない数字です」(スポーツ紙記者)
防御率以外にも、出塁頻度を表すWHIP、制球力を示すK/BBは日ハム先発陣の中ではいずれもトップ。登板数はまだ少ないながらも、ダルビッシュや大谷のような圧倒的なピッチングで、194センチという長身から投げ下ろすフォームも彼らに似ている。
そのためネット上では《ダルビッシュ、大谷翔平の正統後継者》《26年WBCの侍ジャパン入りもありそう》など野球ファンからも高い期待が寄せられているのだ。
「以前、吉村浩チーム統括本部長は背番号11について『ふさわしい選手が出てくれば付ける』と語っています。達が今後も現在のようなピッチングを今後も続けられるかはわかりませんが、後継者になりうる片鱗はすでに見せていると思います」(同)
まだ21歳と将来性は十分。達孝太、日ハム以外の野球ファンもその名を覚えておいて損はなさそうだ。
※写真は、エスコンフィールド「TOWER 11」のダルビッシュと大谷翔平の巨大肖像画