外食産業の〝飲み放題〟が熾烈なバトルを繰り広げている。千円以下も珍しくなく、時間無制限を謳う驚愕のサービスも登場した。
ファミリーレストランでは、和食さと(サトフードサービス)とバーミヤン(すかいらーくグループ)が千円以下の飲み放題を提供。和食さとの「さとバル」は120分の飲み放題サービスだ。平日の終日と、土曜の15時までは998円。土曜の15時以降と日曜、祝日、特定日は1198円だが、それでも安い。1398円で、さとバルのみの利用もできる。種類はキリン一番搾り・生、焼酎、ウイスキーなど、種類も申し分ない。
「セルフ式ですので、ドリンクをオーダーして待つ時間も省略できます。しかも、飲み放題では終了20分ほど前にラストオーダーを設定している店が多いのですが、さとバルでは、それがありません。120分ギリギリでもドリンクを注げるのです」(酒場ライター)
バーミヤンでは「火鍋しゃぶしゃぶ食べ放題」(100分・1699円)を注文した人に限り、飲み放題セット(999円)をつけられる。種類は中ジョッキ(キリン一番搾り・生)やグラスワイン、ハイボールなど。総額2698円で楽しめるのだから、かなりお得だ。
さらに強力なのが、時間無制限で飲み放題を実施している「The Public Stand」(パブリックスタンド)だ。オープンから閉店まで、男性は3千円、女性はなんと千円でOK。東京・恵比寿店であれば、17時の開店から4時の閉店まで、11時間も飲み放題。ドリンクの種類もビールやハイボール、カクテルなど多彩だ。
「しかもオープンから19時まではハッピーアワーで、男性は千円オフ、女性は50%オフです。さらに時間帯や曜日別にも割引が設定されています。たとえば、月曜は美容師割で、男女とも50%オフ。ここまで安いと内装がチープだったりしますが、どの店舗も実にゴージャス。デートでも十分使えますね。HPによると、東京を中心に大阪、名古屋、神戸、新潟など現在18店舗ですが、まだまだ拡大していきそうです」(前出・酒場ライター)
飲み放題競争はうれしい限りだが、飲み過ぎには注意したい。
(石田英明)
※価格は全て税別