【阪神】「5月残りを10勝6敗以上で」実現のために藪恵壹氏が挙げたキーパーソン

 現在、セ・リーグ首位を走る阪神。その背景には打線の絶好調がある。

 5月13日にDeNA戦(ハードオフ新潟)が行われる前の段階では、上位打線がセ・リーグのタイトルを独占。1番・近本光司は盗塁7個で1位、2番・中野拓夢は出塁率3割8分9厘で2位、3番・森下翔太が打率3割3分3厘で1位、4番・佐藤輝明が本塁打11本、打点33で1位となっている。

 上位打線の好調ぶりについて、13日放送の「す・またん!」(読売テレビ)に出演した阪神OBの藪恵壹氏は「1、2番の出塁がカギになってきて、そのおかげで3、4番が返すという得点パターンができあがっている」と、1、2番の出塁・盗塁が要因と分析。

 さらに投手側の目線で「この打線は相手にしたくない。1、2番と足の速い選手がいて、3番の森下選手が打率が高い。4番はホームラン王でしょ。これはもう絶対相手にしたくないですね」と絶賛した。

 セ・リーグの順位表を見ると、首位とはいっても4位DeNAまでは3ゲーム差と混戦模様。「5月残り16試合を10勝6敗以上で抜け出したい」と藪氏は注文するが、そのためのポイントとして、前川右京の復調を挙げた。

 前川は今季3、4月には打率3割7厘(25試合)と好調だったものの、5月に入ると打率わずか7分4厘(8試合)と絶不調に。10日の中日戦(甲子園)では打順を6番から8番に落とされ、翌11日にはスタメンを外れている。

 藪氏は、そんな前川に「守備をしっかりとやってほしいと思う。守備でしっかり足を動かすことによって下半身が安定しますので、それが打撃にもいい影響を与えると思います」とアドバイス。

 今季、4番・佐藤が好調なのは守備を鍛えたことによって打撃も向上したという話もある。前川の復調に期待したい。

(鈴木十朗)

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