クリスマスケーキ予算が減少する中、店側が苦心する「価格抑制」あの手この手

 帝国データバンクの分析によると、12月に値上げが予定されている食品は109品目で、11月の344品目を下回り、今年最少となったという。とはいえ、来年1月から4月までに値上げが予定されている食品は3933品目で、値上げラッシュ再燃が予想されている。

 そんな中、今年のクリスマスケーキも価格が上昇しているそうだ。

「コンビニ・百貨店などは主力商品の一部の価格を前年比3~10%値上げ。主な原材料である卵、イチゴ、チョコなどの価格が高騰している影響だといいます」(生活情報誌ライター)

 その一方で、松屋銀座が20~80代の1580人に実施した調査では、ケーキにかける予算の平均は5169円で、2023年より908円減少。そんな状況のため、各社は価格抑制のためにあの手この手を使っているようだ。

「ファミリーマートはサイズを変えずに、原料の見直し、中身の構成を改良。ジェイアール名古屋タカシマヤは小ぶりのケーキを前年比4割増。イオンはプライベートブランド『トップバリュ』を使って家庭でケーキを作ることを提案。スポンジ、ホイップ、イチゴなど店頭の商品を使ってホールケーキを1300円程度で作ることも可能で、失敗してもそれはそれで楽しいというわけです」(同)

 今年はどんなクリマスケーキにしようかと考える消費者も大変だが、店側も苦心しているようだ。

(鈴木十朗)

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