E217系Y101編成が11月7日、撮影イベントのために復刻塗装で運用を再開した。4両が大船~千葉駅間を往復し、さらに営業運転に充当された。
ところが、この車両が横浜駅に停車した際、その姿をカメラに収めようと「撮り鉄」が殺到し、ホームが大混乱になってしまった。その結果、「痛い、痛い!」「押すな!」といった声があちこちから上がったのだ。
あまりの混乱に駅員から、「撮影ルールを守っていただかないと、ハイビームのままですよ」とアナウンスが流れたのだが、この言葉に撮り鉄たちが一斉に反発した。「こら、ライト下げてから言え!」「ふざけるな!」「いい加減にしろ!」、さらには「バ~カ!」などと、聞くに堪えない罵詈雑言が一斉に飛び交ったのである。鉄道ライターが語る。
「電車がハイビームのままだと撮影に影響するため、駅員はわざと『ハイビームのままですよ』などと言ったのかもしれませんが、撮り鉄の神経を逆なでしてしまったようです。この時は、平日夕方の通勤ラッシュの時間帯でもあり、ホームは大混乱になりましたね。撮り鉄のマナー違反は擁護することはできませんが、珍しい列車を走らせるのですから、このような事態は予想できたはずで、事前になんらかの対策があってしかるべき、という指摘もありました」
とはいえ、ラッシュ時の駅ホームで絶叫に近い怒号が飛び交う状況は尋常ではなく、恐怖を覚えた利用客もいたはずだ。JR側の対策と、そしてもちろん、鉄道ファンのモラルが問われている。
(ケン高田)
*写真はイメージ