ビットコイン急騰で「1350万円」予測も!背景に“トランプ氏の勝利”

 暗号資産(仮想通貨)の代表的存在であるビットコインが盛り上がりを見せている。10月21日、日本円建てで1030万円を突破。2024年6月に約1124万円で史上最高値を記録したが、それに迫る勢いだ。価格高騰の背景にあったのは、米大統領選でハリス副大統領と激戦を繰り広げるトランプ氏の追い込みだ。

 トランプ氏は米国を「ビットコインなど暗号資産の世界の中心地にする」と強く主張している。10月21日配信の暗号資産ニュースサイト「ビットコインニュース」によると、暗号資産のトレーダーたちはトランプ氏の勝利がビットコイン価格を押し上げると分析しているという。トランプが勝利すれば、「ゴッドキャンドル」と呼ばれる1日における大幅な価格上昇を引き起こすかもしれないと、トレーダーたちは盛り上がりを見せているのだ。

 米国の選挙分析サイトによると、選挙の勝敗を左右する7つの激戦州は暗号資産に力を入れるトランプ氏がすべてリード。11月5日に迫った大統領戦を前にして、ビットコイン価格は実際に上昇している。このままトランプ氏が勝利し、ビットコインはゴッドキャンドルを実現するのか。

「世界有数の資産運用会社のアナリストのゴータム・チュガニ氏は、トランプ氏が勝利すればビットコインは9万ドルまで急騰する可能性があると言い、1ドル150円換算で1350万円になります。一方、ハリス氏が勝利した場合は話は違ってきます。バイデン政権が暗号資産に消極的な姿勢を取っていたこともあり、ビットコインはもちろん、そのほかの暗号資産も停滞する可能性は否定できません」(マネー誌ライター)

 大統領選の結果によって、ビットコインの運命は大きく変わるかもしれない。

(石田英明)

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