軽減税率の怪奇!「松屋」の味噌汁が「−6円」になっちゃった

 10月1日より消費増税・軽減税率が導入され、外食チェーンでは軽減税率を適用して店内飲食と持ち帰りの価格を別にしたり、店側が増税分を負担する形で店内飲食も持ち帰りも同一価格で統一したりと、各社の対応が異なることで混乱を呼んでいる。そうした中、軽減税率によって「松屋の味噌汁の値段が『−6円』になってしまった」という個人ツイートがネット上で話題となっている。
 
「このツイートには、牛丼チェーンの松屋で『牛めし』(並盛)を店内飲食した場合と持ち帰りした場合の価格を示した画像が添付され、どちらも税込価格は320円となっています。しかし内訳は、店内飲食が291円+消費税10%、持ち帰りが297円+消費税8%となっており、税別では店内飲食の方が6円安く、さらに店内飲食した場合は味噌汁が付くことから、“味噌汁の値段は-6円”と解説しているのです」(ネットライター)

 このツイートには約5万件の“いいね!”がつき、2万件以上がリツートされ、《さすがはワイらの松屋や!》《松屋の味噌汁はウェルカムドリンク》《これが本当の価格破壊》など、大きな反響を呼んでいる。
 
「当然の話ながら、これは松屋が増税後も店内飲食とテイクアウトとで価格を統一したことから、結果的にそうした内訳になるということですが、改めて説明されると店内飲食が非常にお得感があることを実感させられます。ただ、このような実際にはあり得ない数字がはじき出されるということは、業態によってそれだけ軽減税率が複雑怪奇だということを表しているのかもしれません」(経済ジャーナリスト)

 ともあれ、味噌汁込みで増税分を負担してくれている松屋の心意気には感謝、感謝だ。
                                  
(小林洋三)

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