東京都は8月7日、小池百合子知事が左膝関節の剥離骨折で全治2カ月と診断され、当面の公務を自宅などからテレワークで行うと発表した。前日夜、神宮球場で行われたプロ野球・ヤクルト-阪神戦の始球式に登場した小池知事だったが、投球の際にマウンドの傾斜でバランスを崩し痛めたと見られている。
マウンドでは笑顔を絶やさなかった小池知事だが、全治2カ月となればかなりの激痛だったに違いない。有権者に向けてのせっかくのパフォーマンスも、張り切りすぎて空回りどころか大事に発展してしまった。
「小池知事がヤクルトの主催試合で始球式を務めたのは今回が3度目ですが、政治家の始球式はそもそもPR色が強く、スタンドの野球ファンもそこまでは盛り上がらないようです。もっとも、中には素晴らしい投球を見せる人もいて、その筆頭は広島市の松井一實市長でしょう。毎年、地元マツダスタジアムでの開幕戦に登板するのが恒例となっていますが、暴投はおろか毎回ノーバンでボールをミットに届かせ、球場を沸かせています。小池知事と同学年で早生まれのため71歳になりますが、普段から体力作りに余念がないことが窺えますね。小池知事にもぜひ見習ってほしいところです」
現在、Xには小池知事のケガを見舞う文章が続々と寄せられているが、上田令子都議は「怪我をしたことはお見舞い申し上げます」とした上で、「『首都防衛』を掲げて3期目にあたるはずだった1300万首都東京の都知事が台風シーズンに長期間不在となる危機感のなさに強い危機感を抱きます」とピシャリ。同じ思いの都民も決して少なくないだろう。
都政に問題を生じさせないためにも、1日も早い回復が待たれる。
(ケン高田)