キャンプは要注意!失明の危険もある「やけど虫」の触れただけでヤバい厄介な症状

 蒸し暑くなり、肌の露出も増えてくるこの季節。気づいたら腕や足などにやけどのような水疱が生じ、激しい痛みが伴う症状が起きることがあるという。

「『やけど虫』と呼ばれる『アオバアリガタハネカクシ』という虫が原因です。この虫に触れると『ペデリン』という有毒の体液が出て皮膚に付着し、やけどのような症状が出るのです」(生活情報誌ライター)

「やけど虫」はアリのような形をしていて、頭部と腹端が黒、胸部と腹部がオレンジ色をしている。体長は6~7ミリ。日本全土に分布しており、水田、畑、湿った草地を好み、公園や畑など身近な場所に潜んでいる。6~8月は活発に動き回って、人間の活動も野外に広まるので遭遇する可能性が高まるという。

 さらに光に集まる習性があるので、キャンプ場、BBQ場、庭先など、特に夜は要注意だそうだ。

「“噛む”とか“刺す”だとわかりやすいですが、知らない間に触れていて、時間差で徐々に症状が出てくるのが厄介。キャンプ場などに出かける際は、長袖の着用は必須です。もし腕などについているのを見つけたら潰さずに息で吹き飛ばすか、ティッシュなどを使って、そっと払いのけること。また、もし触れてしまったら、体液がほかの部位にもついてしまわないよう触れた肌とその周辺を流水で洗い流すことが重要で、特に目に入ると、最悪、失明の可能性もあるので注意が必要です」(同)

 これからの季節、キャンプなどのアウトドアが増えるので気をつけたい。

(鈴木十朗)

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