「転売ヤー」の阿鼻叫喚のうめき声が響き渡っている。
Googleが「iPhone SE(第3世代)」の下取りで「Pixel 8a」を実質無料にするキャンペーンを誤って発表し、その後、撤回したことが波紋を広げている。
Googleは直販サイトであるGoogleストアにおいて最新スマートフォン「Piexel 8a」の販売記念キャンペーンを実施。その際、「iPhone SE」を下取りに出すと買取価格が大幅に上昇するとしていた。実際、ストアのサイトで下取り額の見積もりをすると「7万7199円」と示され、「Pixel 8a」の販売価格「7万2600円」を上回る金額に設定されていたのだ。このことが口コミで広まるや、転売ヤーたちは「iPhone SE3」を下取り目的で大量購入に走った。
携帯ライターが語る。
「Xのポストを確認すると、6月2日の段階で下取り価格は7万円台になっていましたが、翌3日午前には1万円台後半から2万円台に変更されていました。利ザヤを稼ごうと目論んだ転売ヤーの中には、4万2800円の『iPhone SE3』を大量購入した者もいて、急きょ購入店に返品を願い出るもすげなく断られ、阿鼻叫喚の事態になっています。中には通販で購入し発送済みになっているにもかかわらず、佐川急便に直接怒鳴り込んでキャンセルする猛者も出現し、混沌を極めています」
現在、Googleは誤表示を謝罪し、キャンセルの補償として対象者に公式ストア限定のクレジットを提供すると発表。依然としてお得感があることには変わりはないが、「iPhone SE3」を大量購入した転売ヤーは大きな痛手を被ったことだろう。
そんなウマい話がそうそうあるわけないと、SNS上では「自業自得」を指摘する声が圧倒的だ。地獄を見た転売ヤーにとっては、高すぎる授業料になったようだ。
(ケン高田)