父は6度の本塁打王、球界で注目される“大物二世選手”とは?

 近年、芸能界では「二世タレント」がもてはやされる傾向があるが、実はプロ野球界でも意外と「二世選手」は多い。

 ファンによく知れているのは、“ミスター・プロ野球”長嶋茂雄を父にもつ長嶋一茂(元ヤクルトほか)だろう。また、野村克則(元阪神ほか)は、“史上最高の名捕手”野村克也の息子なのはご存じの通り。この2人は父と同じポジションだったこともあり、ファンの期待も大きかったが、残念ながら父を超える成績を残すことはできなかった。

 そんな中、将来のプロ入りが期待されている“ある二世選手”が注目を集めている。まだ中学生ながら181センチの父譲りの立派な体躯で活躍する、中村勇斗投手だ。スポーツライターが語る。

「3月30日に行われた『第30回日本リトルシニア全国選抜野球大会』の準決勝、世田谷西の先発としてマウンドに上がったのは、通算6度の本塁打王に輝いた西武の中村剛也の息子の中村勇斗君です。181センチの巨漢から繰り出す直球とスライダーで2回を3者凡退に抑えました。また4番を任された打席では2回の第一打席に右前打を放っています。残念ながら試合は負けてしまいましたが、今後の伸びしろを考えると将来性は十分。すでに西武がマークしていると言われています」

 日本では「二世選手は大成しない」と言われているが、今季は、かつてヤクルトで活躍した度会博文を父に持つDeNAの度会隆輝が大ブレイクし、大きな注目を集めている。中村は最短で4年後にプロ入りとなるが、もしおかわり君が現役を続けていれば、600号とjr.のプロ初ホームランが同時に達成される可能性もあるかもしれない。

 山川穂高の移籍で次世代の4番が求められている西武。おかわり君jr.がその穴を埋めてくれたら、ファンも胸熱だろう。

(ケン高田)

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